2021年令和3年 テスラ時価総額推移

2021年令和3年 テスラ時価総額推移

テスラは自動車メーカーなのか、テクノロジー企業なのか、それとも両方を合わせたような会社なのか。そこにジレンマがある。テスラは今年の年間生産目標は50万台としている。前年比36%の増加で、2019年に達成した同50%増からは伸びが鈍化する。しかし、テスラ株の強気派は、自動車販売はテスラの多くの潜在的な取り組みの1つにすぎないと指摘する。テスラ株を保有するアーク・インベストメント・マネジメントは、24年までに株価が7000ドルに達すると予想する。

株価収益率(PER)では米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が14倍、米中の大型ハイテク株で構成するNYSE・FANGプラス指数が53倍であるのに対し、テスラ株は約1000倍となっている。

テスラ株の投資判断を「セル」とするアナリストの数は「バイ」とするアナリストを上回っている。リフィニティブデータによると、買い推奨は11人、売り推奨は13人、9人は「ニュートラル」となっている。

現在、テスラは時価総額で世界最大の自動車メーカーであるだけでなく、GM、フォード・モーター、トヨタ自動車、フォルクスワーゲン(VW)、BMWの合計を上回る価値がある。

しかし、S&P500種構成銘柄で時価総額上位となるテスラに注がれる視線は厳しくなる。自動車メーカーとはビジネスモデルが大きく異なるテクノロジー企業だけが享受する高いバリュエーション(企業価値評価)さえ大きく上回る水準のテスラ株をどう理解すべきか、投資家は苦慮している。

来週21日にS&P500種株価指数の構成銘柄に採用される米テスラの株式をめぐり、米ウォール街の見方が割れている。「テスラは正確にはどういう会社なのか」と「株価はどう評価すべきなのか」との意見だ。その結果、目標株価はゴールドマン・サックス・グループが780ドルなのに対し、JPモルガン・チェースは90ドルと大きく乖離(かいり)している。

テスラと同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)をめぐっては、今年もこれまでと同様に大きな話題を呼ぶ数々の出来事があり、テスラ株の評価が割れるのは、次に何が起きるかといった素朴な問いに集約されるかもしれない。

空売り投資家ジム・チャノス氏は最近、自身のヘッジファンド会社キニコス・アソシエーツで5年間続けているテスラ株での「痛恨」のショートポジションを縮小させたと述べた。5四半期連続で黒字を達成したテスラの株価は今年、7倍余りに跳ね上がり、2010年の新規株式公開(IPO)からは1万8000%という驚異的なリターンを生んでいる。

モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は、テスラ株の投資判断を買いに相当する「オーバーウエイト/インライン」とし、目標株価を540ドルとしている。一方、JPモルガンのライアン・ブリンクマン氏の投資判断は売り相当の「アンダーウエート」で、目標株価は90ドルだ。

メインステイ・キャピタル・マネジメントのデビッド・クドラ最高経営責任者(CEO)は「テスラ株が再び話題株になったことは間違いない。良いニュースがたくさん出ている」と指摘したうえで、「継続的な収益確保の見通しや、ハイテク企業ではなく自動車メーカーと評価されるのはいつになるかなど、いくつかの課題が残る」と説明した。

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