2021年令和3年 パラサイトネタバレラブシーン

2021年令和3年 パラサイトネタバレラブシーン

公開から1年が経ち、配信やDVDなどですでに観たい人の多くは鑑賞済みの『パラサイト』(Netflixではモノクロ版も1月1日から配信開始)。しかし今回の地上波初放映は、新たな楽しみ方も提供してくれるはずである。これもここ数年の流れだが、映画やドラマ、アニメなどのTV放映中に、ツイッターでのつぶやきをリアルタイム検索する楽しみ方が一般的になり、とくにマニアックなまでに人気の高い作品になると、秒単位であふれる感想には、熱い愛あり、強烈なツッコミありと、作品自体をますます面白くする効果が絶大だ。

1月8日、金曜ロードSHOW!で『パラサイト 半地下の家族』が放映される。今から約1年前の2020年の2月、米アカデミー賞で作品賞受賞という快挙をなしとげた『パラサイト』は、今回が地上波では初の放映。しかもゴールデンタイムで、ノーカットである。

映画館での鑑賞や、配信などで各自、あるいは家族や友人という限定空間で観るケースと違って、TV放映、特に地上波で多くの人が同時に同じ作品を観ることで生まれたこのリアルタイムの楽しみ方は、今回の『パラサイト』でも、おそらく盛り上がるだろう。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が1都3県に発令されたタイミングということもあり、金曜夜の放映時間の在宅率→視聴率を高めそうだ。

そもそもアカデミー賞作品賞に輝いた映画が、金曜ロードSHOW!のような枠で放映されること自体が異例。『パラサイト』から順を追って振り返れば、『グリーンブック』、『シェイプ・オブ・ウォーター』、『ムーンライト』……と、近年の作品賞受賞作は、日本の地上波ゴールデンタイムで放映されるような映画とは、かけ離れているものばかり。あくまで私見だが、ふさわしい作品となると、2003年の『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』、2002年の『シカゴ』あたりまで遡らなければならない。

パラグライダーで北朝鮮に不時着してしまったユン・セリが出会う、北朝鮮のリアルな生活には、外国人の私たちでも十分に見入ってしまう知られざる興味深い世界があります。

また、意外なキーパーソンとなるのが、パク家の長男ダソン。自由奔放な彼は、母親から絵の才能があると褒められているが、その絵はお世辞にも上手とは言えない。ピカソっぽくはあるが……。しかしダソンの描いた絵は、彼にトラウマ的体験を引き起こした、後半に出てくる重要人物がイメージされている。さらにダソンが家の中でインディアンの姿で大暴れしたりするが、これはアメリカに上陸した白人が先住民族の土地を奪うという、『パラサイト』と似た歴史を暗示している。インディアンのコスプレが最後にも出てくることで、その暗示はより濃厚に示されることに。

2020年公開の外国映画として、日本で年間トップとなる興行収入47.4億円のヒットを記録したとはいえ(2020年合算対象の『アナ雪2』や『スター・ウォーズ』は2019年末の公開)、韓国映画が金曜ロードSHOW!で放映されるのは珍しいケース。それだけ『パラサイト』は、映画ファンの枠を超えて一般レベルで話題作と認知されたということだ。

『パラサイト』の場合、アカデミー賞や興行収入もさることながら、2020年は「愛の不時着」、「梨泰院クラス」を筆頭に第4次韓流ブームが起こったことも、メジャー認知への後押しに貢献した気がする。また、ここ数年、何かと話題になる「ネタバレ」というキーワードが、この『パラサイト』には最高の宣伝フレーズになったのも事実。予備知識をできるだけ少なくして観ることで、ジェットコースターのように激しい勢いで信じられない展開へなだれ込む作風が、映画を観た人を興奮させ、観ていない人の欲求を刺激し、それがSNSで広く拡散されるという、近年の映画のヒット法則を鮮やかに成立させた。

なお『パラサイト 半地下の家族』はNetflix、Amazon Prime Video、U-NEXTをはじめとする各種動画配信サービスでも配信中。同作のモノクロ版もNetflixで配信されている。

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