2021年令和3年 井岡一翔エストラーダ

2021年令和3年 井岡一翔エストラーダ

もちろん、WBCがフランチャイズ王者と容認することも理解できないわけではない。8年ぶりに行われたエストラーダ対ロマゴンの再戦は大激戦。現時点で年間最高試合、最有力候補。両者、2000発以上が交錯した戦いはハイ・レベルで2人を称賛する声は多く再戦を期待するファンはもちろん、関係者は多い。

現時点で、アンカハスはフリーだがPBCと契約を結んでも不思議ではない。アンカハスはバンタム級転向が目前でウバーリ、ドネア、リゴンドーと近い距離にいるPBCのリングはオプションは多い。もし、アンカハスがPBCと契約すれば井岡がPBCのリングに出向かなければ合意は難しいだろう。

最高のシナリオは、井岡が年内に対立王者のIBF王者ヘルウィン・アンカハス(フィリピン)戦をまとめ勝ち、2022年に4人で争われるWBC王者との統一戦だ。とはいっても、アンカハスとの交渉がまとまるか懸念材料は多い。

現実問題としてエストラーダはけがで戦線離脱中、ゴンサレスはWBA王者、カリド・ヤファイ(イギリス)との対戦が浮上しており、井岡がすぐに大きなチャンスに恵まれるかどうかは不明だ。

8年ぶりに行われたエストラーダ対ゴンサレスの再戦は激戦。マーケットの需要が一気に増しWBCやプロモーターが動きトーナメントを考案したのは理解できる。たが、実際には再戦のトーナメントでカード的には新鮮味はない。エストラーダ、ロマゴンの第3戦目はおそらく2戦目と同じような展開が予想できる。筆者としては北米でSuperflyに参画した井岡やアンカハスを交えてのカードが見たかったのが本音だ。

「彼らはクリンチなしで2529発のパンチを交換。2021年間最高試合の最有力で世界中のファンが、エストラーダ対ロマゴン再戦を求めている」。
WBC会長マウリシオ・スライマン氏はこう述べている。

ボクシングのWBC&WBAスーパー世界スーパーフライ級王座統一戦が米テキサス州ダラスで行われ、WBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)とWBAスーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が対戦。エストラーダが2-1の判定で勝利し、2団体のベルトを統一した。エストラーダの戦績は42勝(28KO)3敗。
【動画】これで12ラウンドなの!? 両者に拍手…最後まで壮絶な打撃戦を展開するエストラーダとロマゴンの実際の映像
両者はライトフライ級時代の2012年11月に対戦。当時はゴンサレスが3-0の判定でエストラーダを下している。今回は9年ぶりの再戦となったが、エストラーダがリベンジに成功した。
序盤から手数のエストラーダと、強打のゴンサレスという構図で両チャンプがプライドをかけて激しく打ち合った。前半から中盤にかけて、ゴンサレスが有効打で上回り試合を優勢に進めた。
だが、エストラーダも一歩も引かない。6、7回とペースを握り、クリーンヒットをゴンサレスに当てた。終盤まで動きの落ちない両者。最後までリング中央で足を止めながら壮絶な打撃戦。両者譲らないまま、12ラウンド終了のゴングが鳴った。
抱き合って健闘をたたえ合う2人。判定の結果、2-1でエストラーダの手が上がった。
30歳のエストラーダはWBO世界フライ級王座を5度防衛。2018年にWBCスーパーフライ級王者のシーサケット・ソー・ルンヴィサイ(タイ)に敗れたが、再戦で勝利。2階級制覇に成功すると、2度防衛している。現在権威ある米専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で8位につけている。
WBO同級王者・井岡一翔もかねてから希望する統一戦。エストラーダとの対戦は実現するのだろうか。

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田中との“大みそか決戦”から3カ月。井岡は次戦に向けての準備を着々と進めている。約1カ月は休養期間にあて、家族旅行などでリフレッシュ。2月上旬からジムワークを再開したという。「まずは体づくりから始めてボクシングに移行していく感じ。試合が決まるまでスパーリングはしないので、今は自分のパフォーマンスをどれだけ上げられるかを考えています」
田中にKO勝ちしたことで、米国で最も歴史と権威を持つ専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンドで10位にランクインするなど海外での評価も高まった。次は他団体王者との統一戦などビッグマッチの実現。井岡は最も戦いたい相手にエストラーダの名を挙げ、その理由を「チャンピオンという枠を超えて世界的に評価されている選手なので、エストラーダを倒せば、この階級で最強だと証明できる」と説明。「世界的認知じゃなければ意味がない。それが実現できて復帰した意味もあると思う」と付け加えた。
ただ、WBCがエストラーダを含む4選手によるトーナメントを打ち出したため、すぐに対戦を実現させるのは難しくなった。
「ビジネスとしては理解できますけどね。以前から(エストラーダが)シーサケットと対戦する流れがあったのも知っていたし、その上で食い込んでいけたらと。対戦が決まれば、結果を出せる自信はあります」
井岡は6月下旬か7月上旬に今年初戦を行い、年末までにもう1試合という希望を持っている。コロナ禍も影響しそうだが、「いかに自分が引き寄せられるかだと思う。やるべきことをやるだけです」と焦りはない。
先月11日に開催されたイベント「LEGEND」ではファンからWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(27=大橋)との“対戦”を望む声も上がった。「階級は1つ違うだけだけど、(対戦を)意識したことはないし、彼も考えていないと思う。僕自身はスーパーフライ級で結果を出すだけ」。目指すは階級最強の証明。自らの道は自らの拳で切り開く。

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