2021年令和3年 柳楽優弥 ピンクとグレー

2021年令和3年 柳楽優弥 ピンクとグレー

「誰も知らない」は、是枝監督の方針で、柳楽優弥をはじめとする「演技をしたことのない・しない子供」が、集められました。台本もなく、撮影はその場で台詞を伝えるという、特殊な方法がとられ、これが子供たちの自然な動きを生みました。それゆえ柳楽は、カンヌ受賞を自身の演技力によるのではなく、みんなの代表としての受賞という意識でいたようで、自分が雑誌の表紙になった際「皆で表紙になりたい」と、語っています。また、カンヌ受賞の記者会見の際の、「え、これ持って帰っていいんですか?(トロフィーに対して)」という言葉や、授賞式を学校のテストで欠席したことが、いかにも普通の中学生らしいと話題となりました。

原作者山田あかね自身が監督となり、制作した2010年公開の映画です。2004年のカンヌ主演男優賞受賞後は、そのプレッシャーに打ちのめされ、2007年以降、しばらく映画界から遠ざかった柳楽優弥でしたが、2010年この作品で見事復帰を果たしました。この物語は、家庭の不和に打ちのめされる高校生が、本を心の支えに書店員の女性と交流を深めていくストーリー。ちょうどこの年、柳楽優弥は同じ高校で、モデルの豊田エリーと結婚しています。精神的な支えをもった柳楽優弥の姿が、重なりますね。これが彼のターニングポイントとなります。

是枝裕和監督、2004年公開の柳楽優弥のデビュー作です。柳楽優弥は、それまで全く演技の経験がなかったにも関わらず、主役に抜擢され、2004年カンヌ国際映画祭主演男優賞を日本人初、史上最年少で受賞するという、輝かしい実績を残しました。実際に起きた、子供置き去り事件をもとにしたストーリーは、見る者の胸を打ちました。柳楽優弥の強いまなざしが、印象的な作品です。

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