2021年令和3年 菅田将暉溺れるナイフ

2021年令和3年 菅田将暉溺れるナイフ

⚪︎原作もの、テレビの映画化が多いなか、オリジナル脚本という、それだけで星1個。
⚪︎今をときめく菅田将暉主演で、また星1個。「糸」、「浅田家」、「アルキメデスの大戦」、「あゝ荒野」などハズレがない。「キネマの神様」も待機中だ。
⚪︎菅田将暉と同い年の27歳の「映画 ビリギャル」で大注目されて実力派女優であることを証明した有村架純共演だから、また星1個。
⚪︎広島出身の「映画 ビリギャル」、「罪の声」で映画賞をいくつ取るかと言われている土井裕泰(どい のぶひろ)監督だから、また星1個。
⚪︎菅田将暉が「ラブストーリーをやりたいんですよ」と脚本家の坂本裕二に話したところから企画があがり、菅田将暉と有村架純ありきのあらかじめの当て書きだったというから、内容も興味しんしん。これも星1個。
あれっ、星が5個になってしまった。いいのかな、いやいいのです。老若男女を問わない男女のドラマがここに誕生。花束みたいな恋とはいえ、どういう恋なのか。このキャストとスタッフなので、題名に偏見をもたないで見ていただきたい。
この映画、大ヒットして欲しい1本です。

主人公となるお笑い芸人、徳永を演じるのは菅田将暉。2016年だけでも『溺れるナイフ』、『デスノート』など9本の映画に出演、2017年も『帝一の國』、『銀魂』に出演する、今最も勢いのある若手実力派俳優の彼が、まったく芽が出ない若手お笑い芸人を演じる。そして、先輩芸人の神谷を演じるのは桐谷健太だ。『クローズZERO』や『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』など数々の作品でその圧倒的な存在感を放つ個性派俳優として活躍するだけでなく、2016年紅白歌合戦に出場するなど、お茶の間でも広く愛される存在。徳永の師匠となり、強い信念によって”真の笑い”を追求する芸人役に挑む。

映画評論家が、大絶賛である。
「第三の男」(1949)がもっとも有名かも知れない個性派俳優トップのオーソン・ウェルズの監督デビュー作「市民ケーン」(1941)の脚本家マンクにスポットライトをあてているところが、すごいとしか言いようがない。
「ゴーン・ガール」(2014)から6年ぶりにデヴィット・フィンチャーが、父親のジャック・フィンチャーの遺稿を映画化している、すごさ。1930年代後半からのアメリカ映画界が舞台がすごい。ネットフリックスで製作もすごい。白黒にして、あえて当時の画質や音質にもこだわっているとか。フィルムを交換する丸いマークまでいれていて驚く。
冒頭。1940年、24歳の若き奇才オーソン・ウェルズは苦境の映画会社R K Oに招かれハリウッドへ。オーソン・ウェルズに映画製作権がすべて与えられ、誰と何を作るかも自由だった。と、出る。ここが一番、すごいかも知れない。
デヴィット・フィンチャーは製作と監督、そして父親の遺稿の脚本。最近の心に残るというか、熱さがある作品のパターンが、製作と監督と脚本の一人3役という気が個人的にはしている。製作がなかなか自由に、できないのが感じられて仕方がない。
マンク役に、ゲイリー・オールドマン。
アカデミー賞に、ノミネートはいくつかといわれている。スクリーンで見て、またネットフリックスで見たくなるつくり方でもある。

久々の日本映画の快作の傑作ではないでしょうか。めちゃくちゃ面白い、わかりやすい作り方は、どなたがごらんになっても楽しめます。
そして、「戦艦大和」の建造計画から沈没にいたるまでの数々のドラマを見事な脚本と校正でみせていくのです。後半の最大の見せ場は、観客はまさに釘づけ状態になっていくでしょう。
主役は東京帝大数学科を中退してアメリカに留学せんとしている22才の櫂直(かいただし)。彼は堂々と日本とアメリカの戦力の差、原油の保有量の差などつらつらと述べ「絶対に戦争をしたらアメリカには勝てません!」というのです。
これからの戦いに必要なのは飛行機をいっぱい使う航空母艦だと考える、海軍少将の山本五十六はこの青年をいきなり少佐に任命して、戦艦大和の建造計画を阻止させんとするのですが・・・。御承知のとおり、歴史の事実は、「戦艦大和」は完成していくのです。
この若き天才的数学者を演じたのが、菅田将暉(すだまさき)さんで、数学の美にとらわれている変わり者を大好演するのです。いかにも軽く黒板での公式の数字をさらさらと書いていく、或は長セリフを言うところは圧巻なのです。年明けの映画賞の主演男優賞に決しておおげさではなく一番近いところにあるのではないでしょうか。「戦艦大和」の建設計画を進めていく中将・平山忠道役の田中泯さんと、若き少佐・櫂直役の菅田将暉さんとの最後の対決シーンは、さまざまなことを考えさせてくれる名場面となっています。
戦後74年が経ち、今きなくさい雰囲気がただよう世界の空気の中で、つくられるべくしてつくられたのが本作ではないでしょうか。
ふりかえると 1933年(昭和8年) 「戦艦大和」の設計が開始
1937年(昭和12年) 呉海軍上廠にて起工
1941年(昭和16年) 就役
1941年(昭和16年) 真珠湾攻撃
1942年(昭和17年) ミッドウェイ作戦で初出撃
1944年(昭和19年) マリアナ沖海戦に参加
1945年(昭和20年) 九州南方・坊ノ岬沖において特攻作戦中に撃沈。
乗員3,332人のうち、生還者276人。
記録をみると、随分と早くから「戦艦大和」の建造計画があったようです。
原作(漫画):三田紀房
監督・脚本・VFX(特殊効果):山崎貴
その他、舘ひろし、柄本佑(好演)、浜辺美波(地味に好演)
「戦艦大和」が建造されたのが呉というのも、とても身近に思えます。

まず、題名が素晴らしいです。気をひき、わかりやすく、ユーモアもただよう名題名は昨年度のナンバー1のような気がします。
とにかく、「面白い」のひとことです。
どなたがごらんになっても、面白いのです。
主人公は、87歳のお母さんで元気はつらつでしたが、認知症が出はじめています。95歳のお父さんは行動力が抜群で、めちゃくちゃ健康です。が、少し耳が遠くなっています。
主人公は、御年輩ではあるのですが、見る人の年齢によって立場によって、自分自身におきかえられていきます。それにしても、老いていくことの尊さを深く感じいります。耳が聞こえにくいことにより、争いごとにならないありさまは、まさに沈黙は金かも知れません。目が見にくくなって鏡にうつるシミやソバカスが、ぼんやりしか見えないのも、うまくできている気がします。
自分自身の身内をおもい出したりしますが、いつなんどき病気になったり、入院しなくてはならないこともあります。若い人だって、人ごとではないのです。
題名は、映画中に思わずお母さまがおっしゃった言葉が、そのまま使われています。本当に映画の神様からの降臨のおことばのように、本作の題名になり、そして全国、大ヒットをしているのです。これかなり、凄いことです。映画のヒットは、まずは題名が一番と昔から言われているのです。お母さんのあの言葉、お父さんのあの楽しい存在感、そして、お嬢さんであられる信友直子さんのガッツとエネルギーとねばりに拍手をおくりたいです。
広島の呉の御出身ということで、この映画の魅力を倍増させているのが、広島弁です。ほんわりした広島弁、スパッとした広島弁、重く低い声の広島弁と、それぞれこれが良いんですね。それと、広島弁と広島弁の間が不思議な間合いがあって絶妙なおかしみがあります。
御両親がお嬢さんである信友直子さんを、全面的に応援されていることが、じわっと見終って伝わる構成もお見事というしかないですね。
広島のお好み焼き屋さんとかラーメン屋さんのお店屋さんのお手洗いによぉーく、はってありました。
「子ども叱るな 来た道じゃ 年寄り笑うな 行く道じゃ」 そうなのです。誰でも、みんなのことなのです。
全篇をつらぬくユーモアと明るさは、お嬢さんである信友直子さんがカメラをまわし、さらに、その時に起こるハプニングにカメラをまわしながら声を発する自然さからくるものでしょう。監督・撮影・語りの一人3役をされた広島県・呉出身の信友直子さんを覚えてあげて下さい。
そして、是非、お声がけをしてたくさんの方に見て頂きたい傑作の1本です。
♡3/2(土)『ぼけますから、よろしくお願いします。』舞台挨拶決定!!
ゲスト:信友直子監督 ・10:10の回 上映後 ・12:20の回 上映後 ★パンフレットお買い上げのお客様にサイン会も実施いたします!

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