2021最新 長谷川唯 ダンス

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一方、日本は84分にエース岩渕が起死回生の同点ゴールを決めてドローに持ち込んだ。長谷川が前掛かりになっていたカナダDFラインの裏に巧みに落としたロングパスに、岩渕が走り込んだシンプルな形のゴールだった。丁寧にインサイドで巻くようにゴールに流し込んだ美技は、岩渕にしかできないであろう「ゴラッソ」だった。

アシストが付いた長谷川や攻守に的確なプレー判断ができる右SB清水梨紗、数的同数や不利の危険な場面でボール奪取を幾度も成功させたMF三浦成美など、この試合で高いパフォーマンスを見せた選手もいるが、日本が得点の可能性を感じさせるのは岩渕がゴールに近い位置にいる時に限られる。

ブロンズと対面する日本の左サイドは、カナダ相手には手も足も出せなかった。左SB北村菜々美と、左CB南の連携が悪く、サポートに入るべき左サイドMF長谷川はその位置にはいなかった。もっとも、長谷川がDFライン近くで守っていても全くチームの利益にはならず、それは長谷川ではなく“長谷”という違う名前の選手になっているかのようだった。それをエース岩渕が補完して事なきを得たのだが、果たしてイギリス相手にも日本はエースをチーム戦術の中で埋没させてしまうのか?

田中は日本国内の女子サッカートップリーグ「なでしこリーグ1部」において、2016年から4年連続で得点女王を獲得。2018年と2019年にはMVPにも輝いている。しかし、2年前に開催された「FIFA女子W杯フランス大会」のメンバー23人からは外れていた。理由は明白で、得点以外の部分での貢献度が低かったからだ。

イギリスは大会初戦のチリ戦で、FWニキータ・パリスやMFジル・スコットのような主力を先発から外し、メンバーも試合のテンポも落としながらも、2019年W杯得点女王FWエレン・ホワイトの2得点で2-0と完勝。昨年のFIFA年間最優秀選手である右SBのルーシー・ブロンズは、相変わらずサイドバックながらフィニッシュに絡み、1アシストを含めて同2得点に絡んだ。役者はハイパフォーマンスを見せながら日本戦を睨んでいる。

ボールを持つことをコンセプトにしながらボール保持率が30%台で手も足も出ない日本は、10番を背負うエースFW岩渕真奈を左サイドMFの位置に下げ、司令塔役のMF長谷川唯をトップ下にした[4-2-3-1]へシフト。この修正により、攻守両面でバランスが整い徐々に陣地を回復させた。

岩渕が2020年限りでINAC神戸からイングランドのアストン・ビラへ移籍すると、田中も日本初の女子プロリーグ「WEリーグ」創設までのシーズン移行期間を活かし、今年2月からドイツのレバークーゼンへとレンタル移籍。その効果は東京五輪直前の豪州との強化試合でもはっきりと出ていた。

しかし、現在の田中は違う。5連覇中だった絶対女王である日テレ・東京ヴェルディ・ベレーザから、2020年に当時の岩渕が所属していたINAC神戸レオネッサへ移籍。代表定着のために、代表のエースである岩渕との連携を高め、ホットラインを確立したのだ。

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