2021最新 長谷川唯 ロナウジーニョ

2021最新 長谷川唯 ロナウジーニョ

続いて、話は長谷川選手の高校時代へ。

新たに台頭してきた世代は、14年のU-17女子W杯や18年のU-20女子W杯で世界一になった経験を持つ選手が多い。その中で、攻撃のキープレーヤーとして注目されてきたのがMF長谷川唯だ。

バルセロナという世界最高クラスのクラブだけでなく、サッカーという競技そのものの歴史の中で、最高の選手といえるのがリオネル・メッシである。

ーーー怪我した時や、コロナ禍でサッカーが出来ない時はどのようにモチベーションを保ちましたか?

長谷川選手のポジティブなサッカーへの向き合い方そのものが、これからの可能性を信じて進んでいく高校生アスリートへの大きなエールなのだと感じた1時間。
どの質問にも熱心に耳を傾ける長谷川選手から丁寧に伝えられた言葉には前向きな姿勢が溢れ、「不安」に染まっていた高校生の心が「勇気」や「希望」に変わって行くのが見えるようでした。

指導は厳しかったが、長谷川はその中で技術だけでなく戦術的なスキルも高め、持ち前のセンスを開花させていった。

長谷川
「自分はポジティブな性格ですが、全員が全員、そういうタイプではなく、中には考え込んでしまう人もいると思うので、授業を通してネガティブな考え方から少しでもポジティブに考えられるようになって楽しむ心を持ってもらえたらそれが一番だと思います。

156cm、46kgと、23名のメンバーでも特に小柄な体格だが、卓越したテクニックで大柄な相手をひらりとかわし、時に大胆なアイデアでスタジアムを沸かせる。宮城県で生まれた長谷川は、幼少時に埼玉県戸田市に移り住み、戸田南FCスポーツ少年団でサッカーを始めた。その後、戸木南ボンバーズに入団。ドリブルが大好きだったという長谷川は、ロナウジーニョに憧れた。

誰もが想像もできなかったこの未曾有の事態。
保護者の皆さんや指導者の方々の中には活躍の場を失った高校生たちにどんな風に接したら良いか悩んだ方も多かったと思います。
自身は「あまり落ち込んだことが無い」と言う長谷川選手。それでも、悔しい思いをしたり、落ち込んだ時、何も言わず見守ってくれた家族や参考になる海外のプレー動画を資料として集めてくれた監督の気遣いがとても嬉しかったと教えてくれました。

「部活が出来なくなってからは、プレーすることよりも考える時間の方が多く、不安になってしまうことも多かったけれど、長谷川選手のお話を聞いて前向きな気持ちになれました。今出来ることを精一杯頑張って行こうと思います。」
授業に参加した現役高校生からは、前向きで力強い感想も聞こえました。

長谷川
「練習することはもちろんなのですが、まずはどんな時も楽しむということが大切だと思っています。 オリンピックが中止になってしまった時はショックを受けましたが、それでもチームでの練習は楽しかった。チームの課題をみんなで修正していくことがとても楽しかったんです。夢や目標を叶えるためには努力は必要なのですが、その努力をするためにも、楽しむということはとても大切なことだと思います。

優勝した2011年ドイツ大会、準優勝だった15年カナダ大会で一時代を築いたチームが一つのサイクルを終え、16年に新監督に就任した高倉麻子監督は、多くの選手に機会を与えて競争を促し、その中で世代交代を進めてきた。今大会で選ばれた23名の平均年齢は約23.9歳(メンバー発表時)で、全24カ国中2番目に若い。

長谷川
「2019年度のワールドカップ フランス大会の期間中、怪我のために日本代表チームから離脱することになってしまいました。サッカーが出来ない期間はとても苦しくて、早くサッカーをしたいという気持ちもあったのですが、ケガから復帰した時のプレーイメージと目標を持つことでモチベーションを保ちました。先のことをイメージしながら、負荷をかけた筋力トレーニングなど、普段なら出来ないことにも取り組みました。
コロナ禍でサッカーが出来ない期間も、練習が再開した時までに自分自身がどれだけ成長出来るかを楽しみに自宅でのトレーニングに励みました。」

長谷川
「自分は中学生の時、今よりももっと身体が小さかったです。周りは全員、自分より大きな選手だったので、相手にどれだけ捕まらずにプレーできるか、前を向いてボールを運ぶにはどのポジションが良いかなど、ポジショニングを意識した「考えるサッカー」をするようになりました。

2023年のFIFA女子W杯の招致活動を日本が撤退したことについて
「オリンピックとは違った女子サッカーだけの世界大会が日本で行われることへの影響はとても大きいと思うので、日本でやりたかったという気持ちはあります。」
と、複雑な胸中を明かす長谷川選手でしたが、1年後に延期されたオリンピックについて聞かれると
「日本で開催されるということは、今まで支えてくれた家族や指導者に成長した姿を直接見てもらえるということだと思います。恩返し出来るよう、全力を出し切りたいと思います。そして夢だった舞台に立てることを楽しみたいと思います。」
と、希望に満ちた意気込みを語って下さいました。

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