2021最新 内村航平 オリンピック内定

2021最新 内村航平 オリンピック内定

東京オリンピックの体操男子の代表選考は、4月の全日本選手権、先月のNHK杯、そして全日本種目別選手権の3つの大会の成績をもとに行われます。オリンピックで個人総合2連覇の内村選手は、東京オリンピックでは種目別の鉄棒で代表入りを目指してきました。内村選手は5日の予選で15.766の高得点をマークし、6日の決勝に臨みました。内村選手は、冒頭のH難度、「ブレットシュナイダー」を成功させた後、手放し技を次々と決めました。しかし演技中盤に体をひねる技の後、鉄棒を回りきれないミスが出ました。最後の着地はしっかりと止めて15.100の得点をあげました。6日の決勝ではすでにオリンピックの代表に内定していた橋本大輝選手の15.133に及ばず2位だったものの、これまでの代表選考会の結果と合わせて東京オリンピックの代表に内定しました。内村選手は、4大会連続のオリンピック出場で、東京大会で種目別の鉄棒に出場します。またこの大会の結果谷川航選手と北園丈琉選手が、ともに初めてのオリンピック代表に内定しました。男子団体の代表メンバーは、4人のうちNHK杯優勝の橋本大輝選手と2位の萱和磨選手の2人が決まっていて、残りの2人は、代表選考の3大会の成績で団体の得点にどれだけ貢献できるかで選ばれました。6日の決勝で谷川選手は平行棒のみの出場で、途中、姿勢がやや乱れたものの持ち前の力強い演技で次々と技を決めて14.900の得点をマークしました。谷川選手は、これまでの代表選考会でのゆかやつり輪、跳馬、それに平行棒などの得点と合わせてオリンピックの代表に内定しました。谷川選手は、初めてのオリンピック代表です。北園選手は、4月の全日本選手権でひじをけがしましたが、治療をしながら本来の演技を取り戻してきました。6日はゆかとあん馬、平行棒で14点台後半の得点をマークしました。最後の鉄棒では、G難度の「カッシーナ」を決めるなど、すべての技を大きなミスなくやりきり、14.666をマークしました。北園選手は、6日とこれまでの代表選考会の結果と合わせて東京オリンピックの代表に内定しました。北園選手も初めてのオリンピック代表です。

1979年生まれ。東京都出身。専修大学卒業後、スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集記者を経て2008年からフリーライターとなる。主に育成年代のサッカーを取材。2009年からJリーグの大宮アルディージャでオフィシャルライターを務めている。

さて、内村が追い込まれた背景についてだが、1つは、スペシャリストとしての戦いの厳しさだ。
鉄棒のみに絞った内村は安定感を増し、選考会の初戦から高得点を続けていた。しかし、跳馬で自身の名が付く技を持つ米倉が食らいついた。
この大会に入る時点では、内村と同ポイント。予選で内村が10ポイントリードしたが、最終日に先に演技を終えた米倉は30ポイントを獲得。20ポイントリードとし、内村に落下などの大きなミスが出ればポイント差が埋まる位置につけてプレッシャーをかけた。個人総合のように、他選手が弱い種目で差を補うことができず、ずっと高得点を出し続けなければならないのが、個人枠の選考会の難しさだ。
内村は選考会を振り返った際には「難しかったですね、非常に。米倉も非常に良いプレッシャーを僕に与えてくれていたので感謝しているし、今は申し訳ない気持ちもある。五輪がかかっている代表選考、やっぱり特別な何かがあるとしか思えなかった」と影響を認めた。これまでずっと、五輪、代表、選考会といったことよりも、自身の納得のできる演技ができるかどうかに集中しているという旨のコメントに終始してきたが、意識のすぐ外側には、圧力がかかっていたのだろう。

そこで今回、内村選手の代表内定のニュースを聞くや否や、早速S様にこちらのモデルをご試着頂きました。

体操界のキングが、ギリギリの戦いを制して、4度目の五輪切符をつかんだ。
体操の東京五輪日本代表選考会を兼ねた全日本体操種目別選手権が5〜6日に行われ、鉄棒で2位となった内村航平(ジョイカル)は、これまでの選考対象大会の得点と合わせた成績によって個人枠代表に内定した。2008年の北京大会から4大会連続の五輪出場は、偉業だ。
しかし、代表内定が発表された直後、会場でインタビューに答えた内村の第一声は「えー、ダメです」というものだった。内村は、常に自身の演技に厳しい評価を下すが、今回は自己評価の問題ではなく、実際にギリギリだった。
代表選考は、日本体操協会が独自に定める世界ランキングを基準に得点をポイント化して争われたが、選考会を終えて跳馬の米倉英信(徳洲会体操クラブ)と同点。タイブレークの条件で上回っての選考だった。しかも、最終日に同じ鉄棒で内村を上回った橋本大輝(順天堂大)の得点が、あと0.001点でも加算されていれば、ポイントで米倉に敗れて五輪出場を断たれる、薄氷の五輪切符獲得だった。
実力が落ちたわけではない。内村は、現行採点法で世界最高となる15.766点を今大会の予選でマークした。試合前日に「演技に関しては、考えずにできるところまで研ぎ澄まされている」と自信を示したとおり、H難度のブレットシュナイダーから始まり、カッシーナ、コールマンと3つの離れ技を安定した動きで成功。これまでの選考会では小さく一歩動いていた着地もピタッと止まり、会場がどよめいた。世界最高峰の実力と言って間違いない。
付け入る隙を与えたのは、選考会最後の演技だった。観衆の視線が、最終演技者の内村に注がれた。3つの離れ技を決めたところまでは、いつもどおり。ところが、その後のひねり技で倒立したところから鉄棒を回り切れずに戻ってしまうミスが出た。終末技の着地はピタリと決まったが、内村は「五輪には行けないな、と着地したときに思っていた」と明かした。落下のような大きなミスではなかったが、それでも致命傷になりかねないほど追い込まれたのには、2つの背景がある。1つは、スペシャリストとしての戦いの厳しさ。もう1つは、日本全体のレベルアップだ。

内村はこの日、寝具のエアウィーヴ社とスポンサー契約を結んだことを発表。同社の体形測定システム「マットレス・フィット」を用いて、自身の体形に合った硬さの最新のマットレスを選ぶデモンストレーションを行った。

そして内村選手の鉄棒。その直前、すでに団体メンバーで代表入りを決めている橋本大輝選手が15.133という高得点を出したことで会場は大きな盛り上がりを見せます。極限のプレッシャーがかかる中、内村選手の演技に予期せぬほころびが出ます。演技中盤、車輪が戻る痛恨のミス。これ以上ミスが出たらオリンピックの道が霞みゆく中、最後の着地は・・・「ドスッ!」。静寂を切り裂き、マットに両足を突き刺すように決めます。

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東京オリンピックの代表選考を兼ねた体操の全日本種目別選手権は群馬県高崎市で決勝が行われ、内村航平選手が6日の競技と、これまで行われた代表選考会の結果と合わせてオリンピックの代表に内定しました。内村選手は4大会連続の出場で、東京オリンピックで種目別の鉄棒に出場します。またこの大会の結果、谷川航選手と北園丈琉選手が、これまでの代表選考会の結果と合わせて東京オリンピックの代表に内定しました。2人はともに初めてのオリンピック出場です。

2つの背景を説明する前に、内村が挑んだスペシャリストとしての代表権争いの前提をおさらいしておく。
内村は、2012年のロンドン大会、16年のリオデジャネイロ大会と五輪の個人総合を2連覇。6種目のトータルで頂点に立ち続ける体操界の「キング」で、団体戦でもエースとして活躍し、リオ五輪の団体金メダルの原動力にもなった。しかし、東京五輪に向けては、両肩痛や体力面などのコンディションを考慮し、負担が大きい個人総合を回避。鉄棒種目に絞り、団体枠ではなく個人枠で日本代表入りを狙った。
選考の対象となる演技は、計5回(4月の全日本個人総合選手権の予選・トライアウト、決勝。5月のNHK杯。今大会の予選、決勝)。日本体操協会が、主要大会を対象に種目別の世界ランキングを作成。選考会で得た得点をあてはめて評価し、1位かつ0.2点差以上なら40ポイント、1位は30ポイント、2位は20ポイント……といった具合にポイントを付与。5試合分で得た総ポイントの最上位者が日本代表に選出される仕組みだ。

結果、タイブレークという選考基準で内村選手が種目別の代表権を獲得。わずか0.001点が勝敗を左右する代表選考の厳しさを目の当たりにした瞬間でした。

米倉選手は、大学時代に自身の名がつく大技「ヨネクラ」を国際大会で成功させたのち、代表選考へ向け着々と実力を伸ばしてきました。本番での勝負強さが武器の米倉選手がここまでの2大会で獲得していたポイントは内村選手と同じ110ポイント。勢いそのままにこの種目別選手権予選でも高得点を出し、合わせて140ポイントを獲得していたのでした。

五輪で個人総合2連覇を果たした内村。この日、現在の心境を問われて「4大会目が一番頑張って代表権を獲得した大会。決まった時の心境が一番普通で、『代表になったんだ』とか『これからさらに頑張らなきゃいけないんだ』という気持ちがあまりない。すごく冷静に、『オリンピックに向けてまた頑張ろうかな』という、4大会目にしてすごく普通の心境」と話した。

ミスの許されない戦いが続く中、翌月のNHK杯でも15.333という高い得点で40ポイントを獲得。2大会を終えた時点で、内村選手の持ち点は合計110ポイント(NHK杯終了時に全日本選手権予選のポイントが30に変更)となりました。

代表内定後、内村選手の表情はうれしさよりも複雑さが勝るものでした。

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