2021最新 内村航平 ブレトシュナイダー

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2021最新 内村航平 ブレトシュナイダー

男子個人総合で五輪2連覇中の内村航平(ジョイカル)=長崎県諫早市出身=が種目別鉄棒で4大会連続の五輪出場を決めた。この日の決勝で15・100で2位。選考対象の3大会、計5演技を終え、日本協会が定めた基準をクリアした選手の中でトップに立った。

国際体操連盟(FIG)は2月10日、日本が体操男子個人で出場枠を獲得したと発表。これは新型コロナウイルスの影響で東京五輪予選だった個人総合のワールドカップシリーズが成立しなかったため、規定から2019年世界選手権団体総合予選の上位3カ国(男子は日本、ロシア、中国、女子はアメリカ合衆国、中国、ロシア)にそれぞれ1枠が与えられた。個人枠は種目別のスペシャリストらで争われ、内村は鉄棒でこの枠の獲得を目指している。

内村航平は日本男子体操界のエースとして、これまでオリンピックには2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロと3大会連続出場し、個人総合2連覇を含む金メダル3個、銀メダル4個を獲得した。Tokyo 2020(東京五輪)では種目別の鉄棒に絞って、4大会連続のオリンピック出場を狙っている。

全日本個人総合選手権、NHK杯が終了し、内村は3試合でいずれも15点台をマークして優勝を飾った。3試合終了した時点で、跳馬の米倉英信も3試合で優勝をしている。内村と米倉のポイント差はわずかだ。残りの全日本種目別選手権大会で内村がポイント差を守り切れば、個人枠でオリンピックの切符を獲得することになるが、米倉にも逆転の目は十分にある。

18日=高崎アリーナ 東京五輪代表選考会を兼ねた体操の全日本個人総合選手権男子決勝が行われ、鉄棒のみに絞って08年北京五輪以来4大会連続の五輪出場を狙う内村航平(32=ジョイカル)が、H難度のブレトシュナイダー(コバチ2回ひねり)を含め、すべてのはなれ技を成功させて15・466点をマーク。15・166点をマークした16日の予選に続き、日本協会が作成した暫定の世界ランキング得点の1位得点(14・933点)を0・2点上回り、選考会で付与される最高の40ポイント獲得が可能に。個人総合での五輪2連覇の偉業に続き、日本男子体操史上では2人目となる4回目の五輪出場へ前進した。代表入りには、今大会の予選(16日)、決勝(18日)、5月に行われるNHK杯、6月の全日本種目別の予選、決勝の5演技で日本協会が作成するランキング得点を揃えなければならなかったが、内村はまず序盤の2演技で好調な滑り出しを見せた。 内村は、「かなり体力的にしんどかったが、演技構成自体がすごく自分の体に染みこんできた。何も考えずにできた感じです」と手応えを口にしながら、一方「100満点中60点かな。(鉄棒を)見て掴みにいっている感じがよくない」と厳しい自己採点も。五輪に向けては、自分の演技で「いっぱいいっぱいな感じ。その辺については楽に考えている」と言う。「楽に考えている」が決して「楽」なわけではない。過去3大会、個人総合、団体で臨んだ五輪とは異なり、年齢を重ねてオールラウンダーからスペシャリストに挑戦する難しさと同時に、もはや大会やメダルのだめだけではなく、自分を納得させるために体操究める途中を楽しんでいるかのようだ。 体力は日に日に落ちていると実感するそうだが、一方、日に日に体操との距離は変わっているようだ。簡単に表現できるものではないはずだが、内村は演技後「鉄棒の声が聞こえるような気がする」と、器具の不具合や調整を音で確認していた以前とは次元の異なる感覚を、最近得ていると明かした。道具と、自分と、鉄棒が対面するような「ちょっとスピリチュアルな話になっちゃうんですが・・・以前はそういうことはなかった」と笑顔を見せる。種目別に絞って得た、こうした表現、それを口にできる余裕も、メダルや技とは違うが「前人未到」と呼べる境地なのだろう。

実際、内村は世界選手権でゆかと平行棒でも金メダルを獲得している。鉄棒はあくまでも「高得点が取れる種目という位置づけ」だった。では、なぜ「鉄棒なら輝ける」と考えたのだろうか。個人総合にこだわっていた頃は「6種目やってこそ体操」としていたが、リオデジャネイロ五輪以降は両肩のケガなど満身創痍だった。内村は自分の身体に限界を感じていたが、鉄棒だけは「痛みを感じなかった」のである。

種目別の鉄棒でも、内村は世界選手権や国内大会で実績を残しているが、リオデジャネイロ五輪後の取材で、鉄棒は「得意種目ではない」と驚きのコメントをしている。小学1年の時に鉄棒の蹴上がりで苦戦していたところから、ある日誰も見ていない時にできてしまった過去がある。

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「鉄棒なら結果を残すことができる」と判断した内村は、H難度(上から2番目の難度)「ブレットシュナイダー」の習得を目指す。逆さの状態で鉄棒から両手を離しながら、空中で体を2回ひねって鉄棒をつかむという大技だ。2018年のオーストラリア合宿から猛練習を積み、5カ月後の練習で成功した。2020年に出場した全日本シニア選手権で公式戦初披露をしている。

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個人枠の選出方法は、4月の全日本個人総合選手権(予選と決勝)、5月のNHK杯、6月の全日本種目別選手権(予選と決勝)の計5試合における順位からポイントを付与される。ポイントの最上位者が個人枠代表選手として選出。内訳は1位30ポイント(2位と0.2差以上でさらに10ポイント追加)、2位20ポイント、3位10ポイント、4位には5ポイントが与えられる。

内村には、全日本種目別選手権大会予選と決勝の2試合で確実に15点台を出すことが求められる。H難度「ブレットシュナイダー」といった離れ技を全て成功できれば、15点台中盤は可能。相手を気にせず、自分の演技をしっかりやりきることで、おのずと4大会連続となるオリンピック本番への扉が開かれるはずだ。

跳馬の米倉英信(徳洲会)と獲得ポイントで並び、タイブレークの規定で上回る辛勝。会場インタビューでは開口一番「もうね、ダメです。ポイントで競っていた米倉選手にすごく申し訳ないです」と駄目出し。「代表を勝ち取るなら、いい演技で勝ち取りたかった。最後の鉄棒は全然納得いっていなくて、五輪に行けないと思った。それで行けたよと言われても、これで行っていいのかと。(試合後)米倉のところに行って、申し訳ないと謝った」と明かした。

内村航平の4度目の五輪は思わぬ形で幕切れとなった。24日、体操男子予選の鉄棒。2016年リオデジャネイロ五輪まで5大会連続で日本代表コーチを務め、内村がプロに転向するまで5年ほど指導したコナミスポーツ体操競技部ヘッドコーチの森泉貴博さん(50)は「ミスなく演じれば、金メダルの可能性は十分にあった」と残念がった。

当時の内村選手は床と跳馬の実力が飛び抜けていた印象で、他種目も伸びてくればすごい選手になると見込んでいた。年が一回り離れているとはいえライバル視していたこともあって、技を教えたのは一度だけ。今思えば器が小さかった…。

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