2021最新 内村航平 全日本選手権 2020

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2021最新 内村航平 全日本選手権 2020

“キング”内村の予選落ちは、団体戦を戦う橋本大輝、谷川航、萱和磨、亀山耕平ら日本チームに衝撃を与えることになったが、内村自身も気持ちを切り替え、団体で暫定1位となった若いチームのサポートに回ると話した。

「いろいろと重なる部分があるんですよね。東京を迎える年齢も一緒(小野さんは当時33歳、内村は早生まれの32歳)ですし、鉄棒が得意。そのときは肩も痛めていたみたいで僕と同じだなと。縁があるんだと思います。ただ、4回目の出場が史上2人目で、過去にいたのはちょっと悔しい気持ちもあるんですよね。かと言って(2024年の)パリを目指すというわけではないですけど」

内村:ハッキリとは覚えていませんが、僕が3歳のときに両親が体操クラブを始めて、そのころには自宅に併設された体育館に入り浸っていたと思います。友達と遊ぶのは週1回あるかないかで、学校から帰ったらずっと練習。だから、通学路での思い出以外はほとんど体操のことしか記憶に残っていません。

「もう4回目なので、特別な何かに向かうというよりは、(国内選考が開始した今年4月の)全日本選手権から変わらず、目の前の試合を一つひとつ全力でやり抜くだけですね」

内村:今のところは考えていません。ただ、何かしらの形で地元に貢献する気持ちは持ち続けていたいです。すでに東京で暮らした年月のほうが長くなりましたが、それでも長崎は特別な存在なんです。今も地元に帰ると「長崎の誇りです」と言ってもらえますしね。
たとえ住まないとしても、あの街で過ごした思い出や地元の人たちをずっと忘れずにいたいです。だって、諫早は体操を始めた街でもありますからね。

4回目の出場権は、薄氷を踏む思いで勝ち取ったものだ。約9年間続いた個人総合での連勝記録が「40」で止まったのは2017年の世界選手権。跳馬の着地で左足首を負傷し、棄権した。長く酷使してきた肉体は悲鳴を上げており、右足首を痛めた2018年は世界選手権で個人総合の出場を断念。両肩をケガしていた2019年は全日本選手権でまさかの予選落ちを喫し、2008年以降初めて日本代表から落選した。

体操競技の鉄棒で東京2020オリンピック出場が内定している内村航平は、大会に向けての気持ちをこう語った。もはや説明不要の体操界のキングは、迫り来る大舞台にも泰然自若としている。

内村:特に支障はなかったですね。街の人は僕が草加に住んでいることを知っていましたし、近くのコンビニやスーパーに行くと「あ、内村航平だ」と気づかれました。でも、そこで過剰にグイグイくるわけでもなく、かといって無関心なわけでもない。「これから練習ですか?」「がんばってね」と温かい言葉をかけてくれるので、すごく励みになりましたよ。

―― では、2011年から6年間を過ごした草加はいかがでしたか?

「2017年から2019年の年末までは、ずっときつかったですね。この年齢で新しいケガをすると、元の体に戻すには時間が相当かかる。どれだけ頑張っても戻らなくて、練習をしないといけないのに、その練習が逆にダメージになっていました」

内村:そのころは特に気にしていなかったけど、今振り返ると、どの街もすごくいい環境でした。特に高3のときの家は井の頭公園から徒歩20秒くらいでしたから。家の目の前が、広場みたいなところでしたね。吉祥寺駅にも歩いて行ける距離で、とても便利でした。当時は「なんでこんな線路の近くなんだろう」くらいに思ってたけど、じつは生活環境としてもかなり恵まれていたんですね。

もっとも個人枠の争いは、跳馬で初代表を目指した米倉英信をタイブレークの条件でわずかに上回るという接戦だった。全日本種目別選手権の決勝でミスが出たのが原因だ。

―― 内村少年にとっては、体操こそが一番楽しい「遊び」だったのでしょうか?

2連覇を狙う萱和磨が3位、谷川航(以上セントラルスポーツ)が4位で続いた。2016年リオデジャネイロ五輪団体総合金メダルメンバーの白井健三(日体大教)は12位、田中佑典(コナミスポーツ)は20位。18、19年に2連覇した谷川翔(セントラルスポーツ)は22位で突破した。予選と18日の決勝の合計で日本一を決める。

「オリンピックは1人で行くものではなく、自分に携わるいろいろな人と一緒に行くんだという気持ちになれたんです。それで種目を絞る選択をしたんですけど、『本来こうすべきだったんだな』とやっているうちに思えた。過去の自分が邪魔をしていたと言うか、『6種目やってこそ体操』と言っていたことがかえって呪縛になっていました。やらなければいけないんだという感じになっていて……。2017年からの3年間はそうしたこだわりが邪魔をしていたし、プライドを捨てるのに勇気がいりました」

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