2021最新 内村航平 技

2021最新 内村航平 技

日本のお家芸ともいわれる体操競技。実は技の発展にも日本人選手の活躍が関係しています。10点満点の採点方式だった時代、難度の最高点は3.4点。C難度の技を最高とする配点になっていました。ところが、昭和30年代の国際大会で、日本人選手がC難度にひねりなどを加えた技を披露。C難度を超える技として「ウルトラC」と呼ばれるようになりました。これをきっかけに、難度の高い技の評価を上げる声が高まり、採点方式の改正が行われるようになりました。そして現在の採点方式にたどり着いたのは2009年でした。

技の難度に見合う得点がつけられるようになったのをきっかけに、新しい技に取り組む選手が増え、体操競技は一層面白くなりました。今や難度はA~Hまでとなり、ウルトラCはすっかり過去のものに。また、技の名称は国際大会で最初に成功させた選手の名前がつけられるので、選手にとっても名誉なこと。今日では日本人選手の名前がついた技も、30以上あります。

国際体操連盟(FIG)は2月10日、日本が体操男子個人で出場枠を獲得したと発表。これは新型コロナウイルスの影響で東京五輪予選だった個人総合のワールドカップシリーズが成立しなかったため、規定から2019年世界選手権団体総合予選の上位3カ国(男子は日本、ロシア、中国、女子はアメリカ合衆国、中国、ロシア)にそれぞれ1枠が与えられた。個人枠は種目別のスペシャリストらで争われ、内村は鉄棒でこの枠の獲得を目指している。

内村航平は日本男子体操界のエースとして、これまでオリンピックには2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロと3大会連続出場し、個人総合2連覇を含む金メダル3個、銀メダル4個を獲得した。Tokyo 2020(東京五輪)では種目別の鉄棒に絞って、4大会連続のオリンピック出場を狙っている。

(2)カッシーナ 3つの技で唯一、姿勢は伸身。「車輪の勢いが違うことは、目に見えて分かるんじゃないですかね」。技をかける前の車輪で、下半身を大きく振って、反動をつける。フルパワーで体を空中に投げ出すことで、美しいG難度は成立する。

「鉄棒なら結果を残すことができる」と判断した内村は、H難度(上から2番目の難度)「ブレットシュナイダー」の習得を目指す。逆さの状態で鉄棒から両手を離しながら、空中で体を2回ひねって鉄棒をつかむという大技だ。2018年のオーストラリア合宿から猛練習を積み、5カ月後の練習で成功した。2020年に出場した全日本シニア選手権で公式戦初披露をしている。

事前合宿でも調子は悪くないと聞いていたし、試技会でも大きな失敗はなかった。そんな中、これまで試合で失敗したことがないような技で落下してしまった。イージーミスと言ってもいい。

種目別の鉄棒でも、内村は世界選手権や国内大会で実績を残しているが、リオデジャネイロ五輪後の取材で、鉄棒は「得意種目ではない」と驚きのコメントをしている。小学1年の時に鉄棒の蹴上がりで苦戦していたところから、ある日誰も見ていない時にできてしまった過去がある。

ちなみに世界で最も多く技の名前をもっているのは、白井健三選手。得意のゆかと跳馬で、それぞれ3つずつ「シライ」の名を冠した技をもっています。たとえば、H難度のゆか技「シライ3」は、後方伸身2回宙返り3回ひねり。もはや素人の眼では追いきれないほど複雑でスピードのある大技です。より正確な採点をめざして、AIを活用した採点システムの開発も進んでいるそうです。
この先、体操競技でどんな技が観られるのでしょうか。観客である私たちも、着地の瞬間まで気を抜かず、手に汗を握って見守りたいですね!

内村はこの日、寝具のエアウィーヴ社とスポンサー契約を結んだことを発表。同社の体形測定システム「マットレス・フィット」を用いて、自身の体形に合った硬さの最新のマットレスを選ぶデモンストレーションを行った。

「10点満点!」という実況中継の声が響いていたのも、今は昔。現在の体操競技は採点方式が変わり、15点を超える高得点がでることもあります。どんな違いがあるのでしょうか。

9日に町田市内で行われた聖火リレーの点火セレモニーで、小野さんは内村に「ぜひとも金メダルを獲って、日本の皆さまに喜んでいただくことを心から願っています」とエール。内村は体操ニッポンでは、小野さん以来の4大会連続の五輪出場となる。16年リオデジャネイロ五輪前に激励された経験があるキングは、「4大会連続が史上2人目で、過去にいたのはちょっと悔しい」と笑った。

現在のルールでは、「Dスコア(Difficulty=技の難度)」と「Eスコア(Execution =技の完成度)」によって得点が決まります。Eスコアは10点満点から減点方式で採点しますが、Dスコアには上限がありません。「難度3.4点」のなかでは評価できないほど、技の難しさが高まっているということですね。
しかし、難しい技にチャレンジすればDスコアが高くなるかもしれませんが、技として完成されていなければEスコアで減点されてしまいます。反対に、美しさを追求して技の難度が劣ればDスコアが伸びず、高得点には結びつきません。つまり、DスコアとEスコアを両立できる選手だけが、世界の舞台に立つことできる――完成の先に、さらなる高みをめざさなければならない、そんな非常に厳しいスポーツなのです。

実際、内村は世界選手権でゆかと平行棒でも金メダルを獲得している。鉄棒はあくまでも「高得点が取れる種目という位置づけ」だった。では、なぜ「鉄棒なら輝ける」と考えたのだろうか。個人総合にこだわっていた頃は「6種目やってこそ体操」としていたが、リオデジャネイロ五輪以降は両肩のケガなど満身創痍だった。内村は自分の身体に限界を感じていたが、鉄棒だけは「痛みを感じなかった」のである。

ただ、過去3大会の予選の鉄棒で、満足がいく演技ができたことは一度もなかった。5年前のリオデジャネイロ五輪でも金メダル候補だったが、手放し技で落下して種目別の決勝に進めなかった。3大会とも、普段は使っていない外国製の器具に対応するのに苦労していた。

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