2021最新 五十嵐カノア 語学

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そんな五十嵐の心を揺さぶるニュースが届いたのは、2016年12月のことだった。東京2020オリンピックのサーフィン会場が、釣ヶ崎海岸に決定したのだ。

2016年から、18歳にして最高峰のサーフィンツアーであるチャンピオンシップツアー(CT)への参戦が決定。コンペティションジャージーの背番号は「50」を選んだ。「ファミリーネームが五十嵐なので『50』にしました。『50の嵐』のエネルギーを集めて、僕の力が出る。日本の名前から力をもらって大会に出ることができるのが嬉しいです」

東京オリンピックは27日、新競技サーフィンの決勝があり、男子はイタロ・フェレイラ(ブラジル)が、女子はカリッサ・ムーア(アメリカ)が初代の金メダリストになった。男子の五十嵐カノアは銀メダル、女子の都筑有夢路も銅メダルを勝ち取った。

五十嵐は想像した――。釣ヶ崎海岸で行われるオリンピック。応援してくれる日本の祖父母や友人達。子供の頃から親しんできた千葉の波。海の中から振り返った時に、砂浜で揺れる旗。そこに見えたのは、星条旗ではなく、日の丸だった。

2018年からコンテストジャージに日の丸を入れた五十嵐は、快進撃を続ける。2019年のCT第3戦「Corona Bali Protected」ではアジア人初となる優勝を遂げた。

五十嵐の父勉さん、母美佐子さんは「世界に通用するような人間に、サーフィンで育てたい」という思いから米カリフォルニアに移住し、カノアが生まれた。ハワイの言葉で「自由」を意味する名前は、サーフィンの聖地で「他地域のヤツに波を乗らせないぞ、というような時に、地元の名前がついていたら混じれるかな、と思って」(勉さん)という願いが込められた。

男子準決勝が行われ、五十嵐カノア(木下グループ)は17・0点を出し、午後3時46分開始予定の決勝に進出した。新種目はスケートボード・ストリート男女、卓球混合ダブルスで金メダルを獲得。五十嵐もメダルラッシュに続きたい。

東京オリンピックは27日、ソフトボール決勝があり、日本が2-0でアメリカに勝って金メダルを獲得した。2008年北京五輪に続けて、2大会連続で強豪アメリカを破って優勝した。

2019年10月には、オリンピックの出場権を獲得。大会が1年延期となると、改めて戦略を練った。メダルのカギとなるのは、釣ヶ崎海岸の波の質だ。

2017年12月25日、五十嵐は都内で会見を開き、日本代表としてオリンピックを目指すことを発表。それは、米国代表から移籍するというよりも、心のふるさとに帰るような、そんな自然なことだった。

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