2021最新 大橋悠依 彦根

2021最新 大橋悠依 彦根

◇小学生の頃の大橋選手を指導した奥谷直史さん(堅田イトマンスポーツクラブ所長)は、五輪開幕前の取材にこう印象を語っていた。

これを機に体質改善に取り組んだ。献身的に支えたのは母・加奈枝。アサリやひじき、切り干し大根など鉄分が多い食材や手料理を冷凍して都内の大学寮に送り、時には下宿先を訪ねて作り置きした。忍も「焦らなくていい」と励まし、寄り添った。迎えた大学4年、親子の努力が実を結ぶ。大橋がメドレー2種目で日本新記録を樹立した。

人間界の言葉を話せないひこにゃんだが、いても立ってもいられず「おめでとう! 大橋悠依選手 金メダル」のボードを掲げて祝意を示した。

東京五輪の競泳女子400メートル個人メドレーで25日、金メダルに輝いた滋賀県彦根市出身の大橋悠依(イトマン東進、草津東高―東洋大出)。「不安もあったんですけど、自分を信じて。いろんな人に支えられ感謝しています」。レース後に語った日本勢初となる金メダルの影にある思いを、これまでの取材から振り返る。

長女の芽依(30)と次女の亜依(28)を追って滋賀県彦根市のスイミングスクールに通った。「体力がなく練習嫌いだった」というが、小学校時代から全国大会に出場していた。家族は東北や九州など遠方の会場でも車で駆けつけた。好物の八つ橋を差し入れる父について「ファンのようになっている」と大橋。会場に両親の姿を見つけると安心した。

重圧をはねのけ、初の五輪切符を手にした今年4月3日夜。大橋悠依(25)はLINE(ライン)で届いた父・忍(62)からの祝福メッセージに、彦根市のキャラクター「ひこにゃん」のスタンプを添えて返信した。

彦根城内でひこにゃんグッズを販売する「鐘の丸売店」の新村純基さん(34)は「彦根の観光業が元気になるニュースで本当にうれしい!」と感謝。和田裕行市長も「日本中の期待が寄せられる中、見事その期待に応える結果を残されましたことは市民はもとより、全国の皆様に大きな感動を与えていただきました」と祝福と感謝の言葉を発表した。

競泳女子400メートル個人メドレーで金メダルを獲得した大橋悠依(25)の故郷・滋賀県彦根市のキャラクター「ひこにゃん」が25日、地元が生んだヒロインの快挙を祝福した。

楽しんで-。両親がいつも娘にかける言葉だ。大橋は「緊張したり、苦しんだりしている時でもそう言ってくれることが大きい」と誰よりも温かいエールに感謝を忘れない。忍は「普通なら見られない世界で頑張っている。親としてこんなにうれしいことはない」と響き合う。

大橋選手の地元・彦根市では、市民らから喜びの声があがった。

今年4月の日本選手権兼代表選考会では、女子400m個人メドレーで優勝。200m個人メドレーで2位に入り、2種目で五輪代表内定。「落ち着いてしっかり泳ぐことができた。代表内定をしっかり取れたことは、この5年間の成長だと思う」と、リオデジャネイロ五輪選考会で敗れてからの成果を強調した。五輪本番でもしっかり泳ぎ切れば結果は必ずついてくるはずである。

「日本中から多くの期待を寄せられている中で、見事その期待に応える輝かしい結果を残されました。このような素晴らしい結果を残されましたことは、我々、彦根市民はもとより、全国の皆様に大きな感動を与えていただきました」と感謝。さらに「明日からの200メートル個人メドレーにおいてもご活躍されることを彦根市民一同期待しています」と連日の力泳を期待した。
彦根市のスイミングスクールで6歳から習い始め、草津東高時代に台頭。県記録を樹立し、東洋大へ進学した。故郷を離れても地元愛は強く、彦根の人気キャラクター「ひこにゃん」の柄入り靴下を愛用する。同市では週明け以降、祝勝会や表彰などの検討に入るという。

「腕が細く弱かったので、個人メドレーの4種目すべてでキックを強化した。(抵抗が少ない)真っすぐな姿勢を保って泳ぐ練習は高校3年まで続けた。見た目以上に苦しく根気がいるが、大橋は手を抜かずに取り組んでいた」

大橋は大のひこにゃん好き。レース日の「勝負靴下」には、験担ぎにひこにゃんがデザインされたものを必ず履いて会場入りする。2017年の市民栄誉賞表彰式では、感激の対面を果たし「ひこにゃんソックス」を直接プレゼントされた。

個人メドレーは、平泳ぎ、背泳ぎなど泳法に応じたフォームやターンといった技術の積み重ねが求められる。奥谷さんによると、細身の大橋選手はパワーで大柄な選手に及ばない分、テクニックを磨いてきたといい、「個人メドレーが専門になったのは自然な流れだったのでは」と話す。

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