2021最新 橋本大輝パクヒョンシク

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2021最新 橋本大輝パクヒョンシク

 橋本は2019年10月に開催されたドイツの世界選手権で、白井健三以来2人目となる高校生での代表入りの快挙を果たす。しかし団体決勝ではミスは重なり、日本はロシア、中国に次ぐ3位。演技を終えた際、悔しさのあまり目に涙を浮かべた。

日本勢が男子個人総合を制するのは5人目で、10代での優勝は初めて。橋本は団体の銀メダルに加え、今大会二つ目のメダルを手にした。

予選を首位で通過していた橋本は序盤のゆか、あん馬で好スタートを切った。中盤のつり輪、跳馬でミスが出たものの、残り2種目で立て直して、最終種目となった得意の鉄棒で高得点を出して逆転した。

翌日の決勝では6種目中4種目で15点以上を叩き出す圧倒的な演技を見せ、逆転優勝を果たす。橋本は「ポジティブに考えて行動できたというのが一番の要因。自分が失敗したポイントとちゃんと向き合えました」と振り返る。

東京オリンピック・個人体操競技で金メダルを獲得した橋本大輝選手!

帰国後はどうすれば大きな舞台でパフォーマンスを出せるのか、どうすれば優勝できるのかを常に考えた。進学した順天堂大学は社会人チームと合同で練習をしており、ドイツ世界選手権のメンバーである萱和磨、谷川航などとともに練習する。指導者もオリンピック経験者という世界トップクラスの練習環境の中、日本一と言われる圧倒的な練習量で橋本はさらに力を伸ばしていった。

時間もまた橋本を味方した。高校3年の卒業時に首を故障し、大学1年だった昨年は決して満足な練習はできなかった。新型コロナウイルス感染症がなく昨年にオリンピックが開催されていれば、橋本は舞台に立つことすらかなわなかったかもしれない。

続くNHK杯でも周囲を驚かせる。4種目の得意の跳馬では「ヨネクラ」を跳ぶつもりも、跳馬に手を突き放した状況で高さを判断し失敗の可能性を考え、着手の瞬間に半ひねり少ない「ロペス」に切り替えた。水鳥強化部長をして「理解を超える感覚」と驚く離れ業。ただ橋本自身は想定の範囲内だったという。

目標を「高校生の全国大会3冠」と言っていた橋本に、日本代表の水鳥寿思監督が言った。

東京2020大会での金メダルを目指し、ゆかではG難度の「リ・ジョンソン」、跳馬では世界最高難度の大技「ヨネクラ」も習得した。1年の延期が橋本を世界トップへ近づけた。

本番を想定し、練習に取り組み続けた結果だった。橋本はNHK杯でも優勝し、東京2020大会の出場を決めた。

「水鳥本部長から『橋本くんは絶対オリンピックを狙える位置にいる。2019年、次の年の世界選手権も十分に狙えるから遠慮せずに、どんどん下から圧を掛けてほしい』と言われました。代表監督から自分の実力を言及されたのはうれしかったですし、このまま目指していければと思いました」

 東京2020大会の代表選考会も兼ねた4月の全日本選手権では、あん馬で2回落下するミスもあり、まさかの予選7位スタートとなった。しかし、この大会で橋本は精神的な成長を見せる。

一方で東京2020大会を特別視はしない。そこにも橋本ならではの考えがある。

オリンピックを通して橋本が伝えたいもの。それは日本の美しい体操だ。

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