2021最新 上田綺世 ジャマイカ

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2021最新 上田綺世 ジャマイカ

後半から豊田スタジアムのピッチに入り、45分間だけでチーム最多タイの3本のシュートを放った。26番を背負う上田綺世は、この日も最前線で存在感を放ち続け、57分には美しいループシュートでチームの3点目を奪った。
上田のゴールをお膳立てしたのは、「大学の頃から(一緒に)やっています」というドリブラーの三笘薫。「極論を言えば、あのシーンでゴールに一番直結するための走り方をしたら、そこに(パスが)出てきた。薫くん(三笘)は僕にとって、自分が一番点を取りやすい動き出しを選択させてくれる選手だと思っています」と上田が話すように、洗練された2人のコンビネーションでゴールを決めた。
三笘のスルーパスに抜け出し、ジャマイカA代表の相手GKとの1対1を制した上田も冷静だった。「顔を上げたときにキーパーが出てきたのは分かっていたけれど、突っ込んでは来ないような間合いでした。逆に突っ込んで来たら(ドリブルで)抜くか、ワンタッチで一つ外に(ボールを)置いてシュートを打つイメージもあったのですが、(相手GKが)中途半端なところで止まったのでループを選択しました」と、相手GKの動きを見極めてループシュートの判断を下した。
「どのゴールも簡単そうに見えたとしても、どれも難易度は高い。だから、ゴールは一つひとつ重い。その一つを取るために、より多くの選択肢があった方がいいのは間違いなくて、伊藤翔選手(現横浜FC)やエヴェラウド選手といった同じチームの選手からいろいろと(技術を)盗むこともやっています」
1点の重みをわきまえる上田は、チャンスでゴールを確実に決めるために、シュートパターンの選択肢を増やし、その精度を磨いている。だからこそ、3本のシュートのうち、ゴールにつながらなかった2本や、味方からのクロスに合わせきれなかった場面についても脳裏に焼きつける。
「今日であれば、あのタイミングで点を取れたのはよかったと思うけれど、もっとチャンスをつくらなければいけないし、クロスからのシーンでも決めることはできたと思います。フォワードがゴールを目指し続けるのは当たり前なので、2点目を取れなかったことは課題になります」
上田はこれからも、ゴールを奪うための能力を研ぎ澄ましていく。U-24日本代表の活動はひとまず中断するが、所属する鹿島の戦いの中でさらなるレベルアップを図り、東京五輪のメンバーに選ばれれば、その舞台でもどん欲にゴールへと向かい続ける。

ただ、彼自身も強調した通り、メンバー入りは金メダルへの挑戦のスタートに過ぎない。日本は7月22日の南アフリカ戦を皮切りに、中2日でメキシコ、フランスと対峙する。1次ラウンドを勝ち上がっても強豪を倒し続けなければ頂点に立てない。守備陣は吉田麻也を筆頭にオーバーエージ(OA)と冨安健洋ら海外組で固めているから安定するだろうが、前線のアタッカー陣が点を取らなければ勝てない。上田は日頃から「FWは点を取ってチームを勝たせるのが仕事」と口癖のように言い続けているが、それを実行しなければ、偉業達成はあり得ないのだ。

前半からジャマイカA代表を圧倒するU-24日本代表は2点をリードして折り返す。32分には久保建英が相手選手4人の股間を抜く驚異的な精度のシュートを決め、42分には遠藤航がエリア手前からの絶妙なミドルを突き刺した。

「状態が上がってきてケガという連続。ケガをしないこともいい選手の条件だと思う」と本人も悔しさを味わい続けた。3月のU-24日本代表活動を棒に振り、4月には自身を重用してくれたザーゴ監督が解任されるといったアクシデントも発生。さすがの上田も東京五輪が遠のく感覚を覚えたこともあっただろう。

「残り5試合の中で『勝てばJ1優勝』という状況で逃したのは、間違いなく得点力不足が関わっていると思うんです。毎試合3点ずつ取れていたら絶対優勝できていた。そういうところで点を取れる選手に成長したいなと、僕は今、強く思っています」。実質的なルーキーイヤー開幕を目前にした2020年2月、彼は目をぎらつかせていた。

こう語気を強めた上田はここから世界へと羽ばたくことを夢見ているはず。かつて「欧州5大リーグで活躍したい」と語ったこともあるだけに、世界のスカウトの度肝を抜くような仕事を見せつけてほしい。

MF三笘薫【7・0】100点満点のスルーパスで上田のゴールをアシスト。堂安、久保とも息ピッタリ。

東京五輪に向けたメンバー発表前のラストマッチで、各選手が本大会出場への強烈なアピールを繰り広げている。残りの20分あまり、このまま良い流れで試合を終えたいところだ。

だが、ご存じの通り2020年シーズンは予期せぬコロナ禍に見舞われ、リーグは長期中断。東京五輪も1年延期という異例の事態になった。7月にJ1が再開されたが、上田自身は負傷に見舞われ、なかなか調子が上がらない。常勝軍団をけん引する点取り屋の1人として責任を痛感したことだろう。そんな苦境下でも、鹿島ユースに上がれず、大学経由で日の丸をつけるところまで這い上がった男はめげなかった。「今、必要なのは成功体験をつかむこと」とプラス思考で取り組み、10月以降はゴールを量産。最終的に2ケタ得点を記録した。

五輪メンバー選出会見でも普段通りの淡々とした口ぶりで自身のやるべきことを語った上田。思考のストライカーはどんな時も冷静沈着に物事を客観視できるのだ。鋼のメンタルは特別な重圧のかかる自国開催の五輪を戦い抜くうえで必要不可欠。22歳とは思えない落ち着きを備えた彼ならば、修羅場を潜り抜けられるはず。今から期待は高まる一方だ。

U―24日本代表はジャマイカ代表に4―0で圧勝した。

思い起こせば、今から20年前の2001年。鹿島のレジェンド・柳沢敦(現ユース監督)はイタリア相手に強烈な一撃をお見舞いし、セリエA移籍を勝ち取った。果たして上田綺世は偉大な先輩と同じようなキャリアを辿れるのか…。自身の人生を左右する灼熱の夏は間近に迫っている。

後半開始からU-24日本代表は3人の選手を交代。その交代選手の一人である上田がすぐに結果を出す。57分、三笘薫からの絶妙なスルーパスを受けて前線へ抜け出すと、冷静にボールを浮かせてループシュートでGKの頭上を抜いた。

これで完全復活を果たしたかと思いきや、2021年に入っても負傷との戦いは続き、何度も離脱を繰り返すことになった。

ジャマイカ戦のテレビ放送局、解説者は誰?

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