2021最新 岩崎恭子 優勝

2021最新 岩崎恭子 優勝

それは金メダルの残像か? はたまた興奮の後遺症か? 14歳の少女は、世界一という偉業に振り回される。それでも岩崎さんは言った。

女子ストリートで13歳の西矢椛(もみじ、ムラサキスポーツ)が15・26点で金メダルを獲得。前日の男子ストリートで優勝した堀米雄斗(22=XFLAG)と新競技でアベックVを飾った。13歳330日での金メダル獲得は、92年バルセロナ大会競泳女子200メートル平泳ぎを制した岩崎恭子の14歳6日を抜いて日本史上最年少記録。シンデレラガールが、一気に世界の頂点まで駆け上がった。16歳の中山楓奈(ムラサキスポーツ)も銅メダルを獲得と10代の日本ガールズスケーターが大躍進した。

従来の記録保持者だった競泳の岩崎恭子さんが14歳で金メダルを獲得し「今まで生きてきた中で一番幸せです」と話したことになぞらえ、西矢は「まだ一番かは分からないけど、今のところは一番良い思い出です」と話した。

東京2020オリンピックから新競技となったスケートボートでは、前日の男子(堀米雄斗)に続き、女子ストリートでも日本勢が初代女王に輝いた。戴冠を果たしたのは13歳の西矢椛。2位で予選を突破した西矢は、決勝のトリックの3、4本目で高得点を上げ、合計15.26点をマークした。13歳330日での金メダル獲得は、バルセロナ1992大会の競泳女子200m平泳ぎで優勝した岩崎恭子さんの14歳6日を更新する、日本人史上最年少記録となった。また同種目では、16歳の中山楓奈も銅メダルを獲得した。

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柔道では、男子73kg級の大野将平がリオデジャネイロ2016大会に続く連覇を果たした。大野は初戦となった2回戦から準々決勝まで一本勝ちを収めると、準決勝と決勝は延長戦で共に技ありを奪い、優勢勝ちで2大会連続頂点に立った。また女子57kg級の芳田司は3位決定戦を制し、銅メダルを獲得している。

「とにかく優勝したレースは気持ち良かったんです。でも、思い出す気持ち良さには、金メダルを取った喜びが後から加わっていたような気がする。増幅されたイメージを追いかけてしまった。それはもう体験することのできない快感だったはず。それを取り戻そうとしたことで、自分らしく自然に泳ぐことができなくなっていたと思うんです」

東京五輪開催が決まった13年、まだスケートボードを始めて間もなかった6歳の少女が、8年の時を経て頂点に立った。最終滑走の中山のスコアを見て自身の優勝を確信した西矢は、目を赤くした。「うれしすぎたから、涙がこみ上げてきました。最新記録だと思うんです、金メダル。だから、それがうれしい」。最年少の言い間違えも愛らしい、あどけない初代女王の誕生だった。
五輪予選大会最終戦の6月の世界選手権で2位に入り、日本勢5番手から逆転で手に入れた3枠の出場権。「普段の大会とそんなに変わらなかった」という恐れを知らない若さが西矢の強さだった。ベストトリックは2回までを失敗。優勝を狙うには後がない中でも笑顔を絶やさず3、4回目に高難度技を決めて盛り返し、一気にトップに立った。
最終試技で2位につけていた13歳のブラジル選手が失敗して西矢と中山の一騎打ちとなると、“どっちかが1番”とジェスチャーを送り合った。「(中山に)乗って(成功して)ほしいけど乗ってほしくない気持ち」。最終5回目を成功させて両手を突き上げた後、祈るように見つめた仲間の滑りの先に歓喜の瞬間が待っていた。
家族でやっていたスノーボードのオフ期間の練習として、6歳からスケートボードを始めた。母・智実さん(39)は「特別うまくもなかったし、本当に楽しそうに滑っているだけだった」と振り返る。趣味程度の経験がある父・翔さん(39)に教わり、技はSNSのトッププロの動画からアイデアを得た。「技はもちろんできない」(智実さん)という父は動画をひたすら研究することで「頭が下がっているよ」「体が突っ込みすぎている」と的確なアドバイスを送った。新しいパークができれば、地元の大阪から遠くは福井県まで車で滑りに行き、腕を磨いた。
「オリンピックは見たこともないし、興味もなかった」。そう語っていた少女の心は、五輪予選大会に出場し始めた19年に変化を見せる。日本代表の早川大輔コーチ(47)の「練習から試合のように滑りなさい」という言葉を実直に守り、試合で抜群の安定感を見せるようになった。延期となった1年で身長が3センチ伸び、精神面だけでなく技術も急成長した。つらかったことを問われると「お母さんに怒られること」と答えていた年相応の素顔を持つ13歳は、誰も想像しなかった境地にまでたどり着いた。
「木に花が咲くように力強く生きてほしい」という名前の由来の通りに育った。24年のパリ五輪もまだ16歳。「パリでも優勝したいし、世界で知らない人がいないぐらい有名になりたい」。この日、どんな時も絶やさなかったトレードマークの笑顔でそう宣言した。
【西矢 椛(にしや・もみじ)】
☆生まれとサイズ 2007年(平19)8月30日生まれ、大阪府松原市出身の13歳。松原西小卒、松原中2年。1メートル55、45キロ。
☆競技歴と実績 スノーボードの練習として兄・颯さんに続き、父・翔さんの指導で6歳から始める。19年に世界最高峰大会、Xゲームで2位。今年6月の世界選手権2位。
☆得意技 板を360度回してレールに乗る「ビッグスピンボード」の応用技で「フラットレールで遊んでいて適当にやっていたらできた」。決勝4回目はレールを滑り降りる「ビッグスピン・フロントサイド・ボードスライド」で4・66点を出した。
☆ご褒美 試合後のご褒美がやりがい。世界選手権2位でゲームの「ニンテンドースイッチ」を買ってもらい、兄とのマリオカートが息抜き。五輪後は「焼き肉」を約束している。
≪世界最年少金メダルは13歳268日≫スケートボード女子ストリートで13歳330日の西矢椛が金メダルを獲得した。92年バルセロナ大会競泳女子200メートル平泳ぎの岩崎恭子が持つ14歳6日の日本最年少メダル、同金メダル記録をともに41日更新。日本最初の21世紀生まれのメダリストにもなった。世界の最年少メダリストは1896年アテネ大会の体操男子平行棒団体の銅のディミトリオス・ロウンドラス(ギリシャ)で、10歳7カ月とされる。最年少金メダルは36年ベルリン大会女子板飛び込みのマージョリー・ゲストリング(米国)の13歳268日で、西矢はわずかに届かなかった。8月4日の同競技女子パークには、12歳の開心那が出場する。
▽ストリート 街中にある手すりや階段などを設置したコースで技を競う。トリックと呼ばれるジャンプや回転などの技を披露し、その難易度やスピード、独創性を審査員5人が採点。最高点と最低点はカットされ、3人の平均点が得点となる。45秒間コースを自由に使いトリックを決める「ラン」を2本、選定した障害物で一つの技で競う「ベストトリック」5本の計7本を滑り、高得点4本の合計が持ち点となる。予選は男女各20人で争われ、上位8人が決勝へ。決勝で再び7本の試技を行い順位が決まる。

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東京五輪のスケートボード女子ストリートで日本史上最年少の13歳で金メダルを獲得した西矢椛と16歳で銅メダルの中山楓奈(ともにムラサキスポーツ)が27日、一夜明けて東京都内のホテルで記者会見し、西矢は「やっぱり優勝できてうれしかった。家族や周りの人が『大丈夫だ』と支えてくれたから1位になれた」と目を細めた。

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