2020年令和2年 モノリス発見

『2001年宇宙の旅』のように劇的な瞬間が──わたしたち人間の知性と充分協調できる地球外知能に出会い、彼らがつくった完璧な黒いモノリスをわたしたちが認識できるような瞬間が──彼らの目的はわからないとしても訪れるだろうか? わたしがいま感じているのは、それは向こうが「やって来る」というよりこちらから「近づく」ことで実現するのではないかということだ。

こうしたさまざまな潮流の糸が『2001年宇宙の旅』がつくられるまでにより合わさっていたのかどうかは定かではない。だが、続編である『2010年』が製作されるまでに、アーサー・C・クラークが黒いモノリスを自己増殖マシンにすることを決断したことは間違いない。『2010年宇宙の旅』には、黒いモノリスが木星中を群れで埋め尽くすシーンが登場する。まるでもっとペーパークリップをつくれと命令されたAIが、何もかもを(人間も含めて)ペーペークリップにしてしまうというような現代的なアイデアを思わせるシーンだ。

米ユタ州の砂漠で、金属製の異様な一枚板が立っているのが見つかった。映画「2001年宇宙の旅」に出てくるモノリス(一枚岩のような建造物)に似ていることもあって、話題となっている。

ハチングスさんは、スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」のファンか、「ニューウェーブの芸術家」がこのモノリスを立てたとみている。

『2001年宇宙の旅』のおかげで、わたしは人生の方向を定め、自分にできる限りの方法で未来がどのようであるかを明らかにしていこうと考えることができた。そしてただエイリアンがモノリスを運んできてくれるのを待っているだけでなく、なんらかの「エイリアンの遺物」を自分自身でつくってみようと思うことができたのだ。

作家アーサー・C・クラークの作品に基づいた同映画には、姿を見せない存在が作った、威厳を感じさせる黒いモノリスが出てくる。