2021最新 なでしこジャパン 五輪

なでしこの攻撃は長谷川唯が中心だが、個人的には誕生日も2日違いの杉田を軸に据えるべきだと考える。長谷川には左サイドから中央へ向けてのチャンスメイクに専念してもらい、ゲームメイカー兼シャドーに杉田を据えて真ん中でどっしりと構えてもらい、長谷川との2枚看板としてチームを牽引してもらいたい。実際、2年前のW杯ではMF・FW登録全選手の中で唯一のフルタイム出場を記録していただけに、高倉監督の信頼も厚いはずなのだが。

東京五輪の女子サッカー競技は全12カ国で競われ、7月21日から8月6日にかけて行われる。なでしこジャパンはカナダ、イギリス、チリと同じE組。グループリーグ2位以上、もしくは3位の成績上位2カ国がグループステージを突破し、決勝トーナメントを戦う。

また、2年前のW杯ではボランチ・杉田妃和、サイドMF中島依美で構成されていたが、今年になってこの2人のポジションが入れ替わった。杉田は2014年のU17W杯優勝時に大会MVPを獲得し、3位に終わった2016年のU20W杯でも個人としては大会MVPに選出された「世代最高選手」。特にU17W杯などでは得点を量産していた。ただ、サイドMFでは持ち味が消えそう。中央で勝負してこそ、彼女の魅力は最大限発揮されるのではないか?

小林はクレバーなアタッカーでベレーザ時代の籾木が[4-3-3]のインサイドMFでプレーしていた際、籾木がアウトサイドに開くと小林がインサイドMFにポジションチェンジして流動的な攻撃を生み出していた。利他的なプレースタイルを持つFWは、なでしこがさらに上へ行くためのキープレーヤーになりそうな選手だ。

サプライズがあるとすれば4番手と見られている22歳のスタンボー華(大宮アルディージャVENTUS)。身長175cmと先輩2人よりも上背があり、2018年には「FIFA U20女子W杯」で優勝に導いた守護神。ダイナミックなセーブで逆転を狙うが、未だになでしこジャパンでのデビューに至っていないため、山下と池田の牙城は崩れないだろう。

なでしこ無失点でオーストラリアに勝利 センターバック南萌華「試合の切れ目で全員が集中できていた」

日本サッカー協会(JFA)は東京五輪に参戦する女子日本代表(なでしこジャパン)の登録メンバーを、6月18日(金)15時からオンラインで発表すると公式にリリースした。

ここでは2012年のロンドン五輪では銀メダルを獲得しながら、前回大会のリオディジャネイロ五輪ではアジア予選敗退に終わった、我らがなでしこジャパンのメンバーを予想したい。

しかし、なでしこジャパンに関しては所属チームでDFとFWの両方をこなす、高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)や宝田沙織、ボランチとサイドバックを兼任する宮川麻都(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)や、SBとサイドMFをこなす北村菜々美や遠藤純など、もともとポリバレント(多機能性)な選手が多いため、わざわざ議論のポイントに加える必要はないだろう。

そして、今年に入って得点直結のボール奪取力からの速攻というダイナミックな魅力を持つ林穂之香が猛アピール中。全盛期の稲本潤一(現・SC相模原)を彷彿させる彼女を「最後の1枠」で入れると予想する。この林も含め、2018年のU20W杯優勝メンバーは5人(林・宝田・北村・南・遠藤)を数える主要メンバーになりつつある。

CBは主将の熊谷紗希のパートナーを誰にするかが問われるが、実際はその逆なのではないか?熊谷は2011年の女子W杯優勝メンバーであり、長年に渡ってCBコンビを組んだ岩清水梓(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)が代表から離れて以降、代表でのパフォーマンスは決して高いとは言えない。彼女は女子サッカー界では世界屈指の実力者だが、人を「使うタイプ」ではなく「使われるタイプ」と見る。それゆえ、統率力のある南萌華にはDFリーダーとしての期待がかかる。

現在のなでしこのMF陣はサイドを縦に突破できるウイングプレーを得意とする選手が少なく、サイド攻撃は攻撃性能の高いSBに一任されている。そのため、ボランチには攻め上がったSBのカバーリングを求められるためにダブルボランチを採用している。よって、ボランチをこなせる選手を多く招集すると予想する。

それでも今月の代表戦で代役を務めた、高橋や宮川が安定感を示せず。また、五輪の過密日程も踏まえると、鮫島は両SBやCBにも対応できるマルチなDFとして招集されると予想。レギュラー不在の左SBはその鮫島自身か、攻撃性能の高い北村を抜擢すると見る。