2020年令和2年 佐藤浩市原田芳雄

120万部を突破した『聞く力』の著者の新作は小説『正義のセ』。若い女性検事が主人公です。「自分でも思いもよらなかったです。5年前、初めてナマの女性検事とゴルフ場で出会いました。堅い職業だと思っていたら、明るく社交的で大酒飲みで面白い。連載小説の依頼があり、書くことを考えて、ふと思いついたんです」

本来、お客さんを入れての完成披露試写会の予定だったが、昨今の新型コロナウィルスの状況を鑑み、場所を変え、無観客の記者会見の形で行われた。
会見で、主演の石橋蓮司が、「これほどの豪華キャストが出演受託したのは、阪本監督が石橋蓮司の遺作になると言って皆さんを説得したらしい」と語ると、慌てて阪本監督が否定する一幕も。
また、佐藤浩市は、息子の寛 一 郎との初共演についての気持ちを語ると共に、そのきっかけについて、父・三國連太郎から3代に渡って演出することになるよと阪本監督と話したことを明かした。

「子どものころから名人・本因坊にあこがれていた。トップ中のトップの仲間入りができて素直にうれしい」。10月末に囲碁の名人戦を4勝2敗で制し、囲碁の三大タイトル(7番勝負)のうち名人と本因坊を手にしました。史上7人目です。対戦相手は、史上最年少の20歳で名人になった、伸び盛りの井山裕太十段・天元(22)。「想像以上に激しい碁になった。井山さんが最強の手を打たれるので、こちらも最強の手で返さざるをえない。かわす打ち方もあるが、緩んで負けたら、後悔が残る。思い切って踏み込んでいった」

3月9日、都内にて、映画『一度も撃ってません』の完成報告会見が行われ、主演の石橋蓮司、大楠道代、岸部一徳、桃井かおり、佐藤浩市、江口洋介、妻夫木聡、新崎人生、井上真央、渋川清彦、前田亜季、小野武彦、阪本順治監督と、豪華キャストが登壇した(動画あり)。

美術ミステリー『楽園のカンヴァス』(新潮社)で、山本周五郎賞を受賞しました。「アートの話は書きたかったのですが、あえて封印してきました。機が熟すのを待っていたのです。作家として、この作品で大きく場面転換した感じです」。秘蔵の名画をめぐる2人の研究者の鑑定対決を軸に、19世紀から20世紀に活動したフランスの名画のルソーと、ピカソにまつわる謎を描きます。

■児玉道夫(市川の編集担当)役/佐藤浩市
「創る方も創る方だし,観る方も観る方な映画が出来ました。でも世界中の何処を探してもない,日本映画だけが持つ優しさと暖かさに包まれた映画です。」

「カトケンの芝居はハズレがない」。演劇ファンの間で、そういわれます。上質な悲喜劇を追求して100作目。上演作品も共演者も、自身で決めます。「僕が感動した脚本を、僕の好きな俳優と演じたい。芝居は、遊べないとね」。新作2本を選ぶため、年200本の戯曲を読みます。質はもちろん、「僕の出番が多いことが大事(笑い)。楽しいですよ、遊び道具を探すようでね」。

映画「愛を積むひと」で佐藤浩市さんと夫婦を演じました。主題は第二の人生。「ながーく共に生きる、ただそれだけで素晴らしいと改めて感じました」

85歳の母親の介護体験を本にしました。脳出血の後遺症に加え、認知症が進行中です。「さっきトイレにいったことも忘れる。40年前の映画は覚えているのに。つらいですよ」。2004年の発病以来、音楽活動と並行して介護生活。いまが「つらいことベストワン」な状態でも、へこたれないのが綾戸流です。

高校を卒業したばかり。高校生ラストを飾るNHK土曜ドラマスペシャル「あっこと僕らが生きた夏」で、野球部のマネジャー・あっこを主演します。2007年、甲子園初出場でベスト8入りした大分・楊志館(ようしかん)高校野球部60人と、それを支えたマネジャー・大崎耀子(あきこ)さんの実話をもとにした物語。耀子さんは高校3年の秋、がんで他界しました。

「これはチャレンジでした」。作家デビュー20年。節目を飾る短編集『気分上々』(角川書店)は、多彩な味が楽しめます。「原稿依頼のとき、『女性と電化製品』というような、お題が最初にあったので、どんな可能性があり、どう書くのが一番おもしろいかと考えました」。”本のない暮らし”や”最後の恋”など、意外性たっぷりの全9編。

作家生活35周年です。著書は2008年に500点を突破。いま抱える連載は月刊誌を中心に約10本です。「書いていて、登場人物が生き生きと動いていくと楽しい。時々ですが、考えなくても物語が展開することもあります」。執筆は細字のサインペンで。「仕事量が減った」といいながらも、月400枚(400字)以上の原稿を執筆。ひたすら書く生活かと思いきや、オペラや演劇、映画鑑賞にも積極的。「心の栄養」だといいます。

陸上界の新星、急成長した20歳が、そのやりで”射止めた”のは夢の五輪でした。「投てきで五輪に出るには、まだ若いといわれてきた。でも、(英国人の)父のためにロンドン五輪に出たかった。運命的なものを感じます」。大きな体でも、威圧感を感じないのは、その明るさゆえでしょうか。競技歴5年目の今季、自己記録を4㍍以上更新し、80㍍台を連発。日本選手権で第一人者の村上幸史選手を退け、堂々トップの座に。4月、織田記念の84㍍28は、メダルも狙える記録です。

『里山資本主義』(角川書店)が「新書大賞2014」第1位になりました。目先の利益を追求する「マネー資本主義」の危うさと経済再生のヒントを示しました。