2021最新 橋本大輝 全日本

オリンピックを通して橋本が伝えたいもの。それは日本の美しい体操だ。

決勝のみの得点(88.532点)に大きな価値がある。’19年世界選手権金メダルのニキータ・ナゴルニー(ロシア)が出した88.772点に肉薄したからだ。さらに際立っているのは、演技の難度を示すDスコアの合計点。昨年12月の全日本個人総合選手権で35.8点だったところから、わずか4カ月で37.1点まで上げた。これはほぼ世界最高レベル。水鳥寿思男子強化本部長も「想定以上だ」と驚きを隠せない。

今後は全日本個人総合選手権の得点を持ち越して行なうNHK杯(5月)で上位2位以内になれば、4枠ある東京五輪の団体メンバー入りと個人総合出場が決まる。

団体、個人でもメダルが期待される橋本だが、まず団体予選を1位で通過することを第一の目標に掲げる。

橋本とともに団体で金メダルを目指すのはドイツ世界選手権で同じ悔しさを味わった萱、谷川、そして18歳の北園丈琉の4人で全員がオリンピック初出場だ。内村航平、白井健三と国民がよく知る選手の名はない。だが、橋本はこの4人であれば金メダルを取ることができると強い自信を見せる。

優勝インタビューで、橋本は「予選7位通過でトップとの点差も結構開いていて、きょうはNHK杯につながるように全種目ミスなく終えて、NHK杯で五輪代表をつかみ取れるような位置を狙って演技しました」と言い、「最初のあん馬は、2日前(の予選で)2回落下していて緊張したんですが、いろいろな先生から“自信を持ってやれ”って言われて肩の力が抜けた。冷静な判断で6種目いい試合運びができました。最後の床は気持ちよく演技して笑って終わりたいなと思ってやりました。笑顔で終われてよかったです」と笑みを見せた。そして、「NHK杯では安定した演技で日本のエースと言われるように頑張りたい」と話した。
▼男子団体メンバーの東京五輪への道 枠は4。全日本選手権の得点を持ち越す5月のNHK杯(長野)で、上位2人が代表に決定する。残りの2人は、6月の全日本種目別選手権(高崎)も含めて代表2人との組み合わせで最もチーム貢献度が高くなる選手を選ぶ。五輪の個人総合には団体メンバーが出場する。

【16日代表決定戦】男子体操3強が挑むNHK杯決戦 五輪の“2枠”は橋本、谷川、萱、誰の手に?

男子個人総合の決勝が行われ、橋本大輝(19、順大)が16日の予選と合わせて合計173・365点をマークして初優勝した。予選7位からの大逆転だった。2位には谷川航(24、セントラルスポーツ)、3位には萱和磨(24、セントラルスポーツ)が入った。予選トップで史上最年少優勝に挑んだ北園丈琉(18、徳洲会体操ク・清風学園)は6位だった。