2021最新 内村航平 実績

このままでは東京2020大会への出場は夢物語。残された選択肢は、種目を絞るしかなかった。だが、なかなか踏ん切りがつかない。ずっとオールラウンダーとしてやってきて、「6種目やってこそ体操」というこだわりがあったからだ。それを捨て去るのは、これまでの自分と決別することを意味する。ただ、佐藤寛朗コーチから「もがいて苦しんでオリンピックに出られないより、確実に気持ち良く行けた方がいいんじゃないか」と言われ、視界が開けた。

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「オリンピックは1人で行くものではなく、自分に携わるいろいろな人と一緒に行くんだという気持ちになれたんです。それで種目を絞る選択をしたんですけど、『本来こうすべきだったんだな』とやっているうちに思えた。過去の自分が邪魔をしていたと言うか、『6種目やってこそ体操』と言っていたことがかえって呪縛になっていました。やらなければいけないんだという感じになっていて……。2017年からの3年間はそうしたこだわりが邪魔をしていたし、プライドを捨てるのに勇気がいりました」

4回目の出場権は、薄氷を踏む思いで勝ち取ったものだ。約9年間続いた個人総合での連勝記録が「40」で止まったのは2017年の世界選手権。跳馬の着地で左足首を負傷し、棄権した。長く酷使してきた肉体は悲鳴を上げており、右足首を痛めた2018年は世界選手権で個人総合の出場を断念。両肩をケガしていた2019年は全日本選手権でまさかの予選落ちを喫し、2008年以降初めて日本代表から落選した。

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4大会連続のオリンピック出場だった内村選手は、鉄棒の演技で落下して決勝に進めず、大会2日目で姿を消すことになりました。ツイッターでは「予選落ちしたっていう情報を今聞いて激しく動揺している」、「ことし1番悲しいニュース」などと驚きの声が相次いだ一方で「最後の最後までカッコよかった。練習で失敗したところを本番でもミスしてしまうことの悔しさは本人以外では計り知れない」、「悔しくつらい思いを抱いたまま後輩たちを応援しにベンチに戻ってきた内村選手に心から拍手を送りたい」といった投稿もみられました。そして、演技を終えた後の取材で「僕はもう主役じゃない」と話したことについて「私にとっては内村選手が体操競技の中でずっと主役です。お疲れ様でした」、「優しい表情の中にむちゃくちゃ悔しいのが伝わってきた。尊敬と感謝しかないです」などと感謝のことばをつづった投稿も多くみられました。また、今大会かぎりで引退を表明していた三宅選手は記録なしに終わり、3大会連続のメダル獲得はならず21年間の競技人生に幕を下ろしました。ツイッターでは「負けても最後まで頑張る姿は美しい。あの小さな身体で…涙出るわ」、「三宅選手が挑戦する姿に感動した人がたくさんいると思います。感動をありがとう」などと長年、日本女子のウエイトリフティングを引っ張ってきた三宅選手をねぎらう声が多く上がりました。このほか「内村航平と三宅宏実が敗れた結果を見て、悲しいけど1つの時代が終わったのを感じる」といった声や「オリンピックの1年延期はベテラン選手であれど体力的にも精神的もモチベーションを維持させることがいかに難しいかを証明する事例として後世に残るはず」といった反応も見られました。

鉄棒に絞ったのは、痛めていた両肩への負担が少なかったことに加え、2015年の世界選手権で金メダルを獲得するなど高得点を取れる種目だったことが大きな要因だ。リオ2016大会の個人総合でも最後の鉄棒で着地をぴたりと止め、オレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)を逆転したシーンは、記憶に新しい。

2020年2月から鉄棒に専念し、1年かけて自身の演技を磨き上げてきた。1種目に絞ったことで体力的な負担が軽減され、演技も安定。東京2020大会の選考対象となる2021年4月からの全日本選手権、NHK杯、全日本種目別選手権では、世界でも数人しかできないH難度の「ブレットシュナイダー」や、G難度の「カッシーナ」といった離れ技を次々と決める内村の姿があった。全日本種目別選手権の予選では2017年のルール改正以降、世界最高得点となる15.766点をマークするなど、見事な演技を披露した。

五輪1次リーグで対戦する「仮想スペイン&スロベニア」として組まれた欧州勢との強化試合。9日は中堅国のベルギーに敗れたが、八村&馬場雄大が合流したフルメンバーでリベンジした。NBAコンビ、豪州リーグを制した馬場、田中大貴、エドワーズ・ギャビンが先発し、平均身長は201センチと世界クラスに。実績、サイズ、実力、全てが過去を超える史上最強の日本版「ドリームチーム」が完成。これまでとは別チームと化した日本代表の姿だった。

東京オリンピック、体操の内村航平選手とウエイトリフティングの三宅宏実選手の実績あるメダルの有力候補が敗退し、SNSでは驚きの声が上がった一方、感謝のことばをつづった投稿が多く見られました。

「2017年から2019年の年末までは、ずっときつかったですね。この年齢で新しいケガをすると、元の体に戻すには時間が相当かかる。どれだけ頑張っても戻らなくて、練習をしないといけないのに、その練習が逆にダメージになっていました」

「何かを超えるってやはり難しいんです。1964年の東京はそのときの東京ですし、2021年の東京は今回にしか出せないものがある。だから僕は今のこのチームで新しい歴史を築くような演技や、名場面を自分たちで作っていければいいんじゃないかと思います」

5人の力を結集した団体、最後の鉄棒で着地をぴたりと止め、ベルニャエフを逆転した個人総合は、それぞれリオの名場面だ。内村は東京で新たな歴史を刻むべく、静かに燃えている。

オリンピック3大会(2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロ)に出場し、個人総合2連覇を含む7つのメダル(金メダル3、銀メダル4)を獲得。また、世界体操競技選手権でも個人総合での世界最多の6連覇を含む21個のメダル(金メダル10、銀メダル6、銅メダル5)を獲得している。国内大会ではNHK杯個人総合10連覇、全日本選手権個人総合でも10連覇を達成。

体操男子日本代表は、「(金5、銀4を獲得した)1964年の東京を超えるような大会にしよう」という意味を込めて「Beyond 1964」というスローガンを立てた。内村自身も団体優勝を目指していたリオでは「(団体で金メダルを獲得した)アテネの冨田洋之さんの着地を超えたい」とずっと言っていたが、それが無理であることを実感した。