2021年令和3年 井岡一翔 彫師

井岡選手は、2020年大晦日の防衛戦に身体のタトゥーが見えている状態で出場したことが問題視されている。

以上より、本協会は、JBCが、試合中のタトゥー露出を理由として井岡選手に対して処分を下すことに反対の意を表明します。

ボクシングWBO世界スーパーフライ級のチャンピオン、井岡一翔選手のタトゥーをめぐり、日本ボクシングコミッションが処分を検討。彫り師らでつくる「日本タトゥーイスト協会」が反対声明を発表した。

井岡の弁護士は、週刊新潮の取材に以下のように回答している。

まず、JBCは「入れ墨とファッションとしてのタトゥーの線引きは難しく、反社会的勢力の象徴としてのイメージは今なお消えていない」と主張していますが、世界チャンピオンである井岡選手と「反社会的勢力」との間に関わりがあると言わんばかりの主張は、井岡選手を侮辱するものです。

ボクシングWBO世界スーパーフライ級のチャンピオン、井岡一翔選手のタトゥーをめぐり、日本ボクシングコミッション(JBC)が処分を検討していると報じられている。

JBCは、同委員会の審議に影響を及ぼすことを避けるために、現時点ではこれ以上の発表は差し控えるとした。結論が出た場合には速やかに報告するという。
関係者によると、昨年大みそかに行われた田中恒成(畑中)との一戦の簡易検査で井岡の尿検体からマリファナなどの成分が検出されという。さらに正式な検査でも陽性を示したため、JBCは警視庁に相談し、保管していた別の検体を提出したという。
井岡の代理人弁護士よるとJBCから井岡サイドに対して、ドーピングの検査結果についての連絡はなく、検査結果の内容を確認することができていないという。また、JBCは現時点で、井岡の検体から禁止薬物が検出されたかどうかも含めて一切、事実関係を明らかにしていない。

JBC関係者によると「昨年大晦日の世界タイトルマッチに際して、井岡と田中は試合前にドーピング検査を受けています。JBCによる世界戦のドーピング検査は1990年代以降、20年近く行われてきましたが、これまで“陽性反応”は一度も出ていません。それだけに、試合後に判明した簡易検査の結果は衝撃的でした……。採取した井岡の尿検体から“マリファナ”の成分の陽性反応が出たのです」
事態を重く見たJBCは、より専門性の高い検査機関に再鑑定を依頼。すると「今度はマリファナとは別の3つの成分が検出された。もちろん、これらの成分が出たからといって、直ちに井岡が違法薬物を摂取していたとは言えません。問題は、最初の検査で陽性反応が出たマリファナ、そして、二度目の検査で検出された3つの成分が、いずれも世界ドーピング防止機構(WADA)が競技会時の使用を禁じている物質であること。JBCとしても、対応を迫られる事態になっているのです」(同・関係者)
ボクシング業界に詳しいジャーナリストによれば、日本人選手がドーピング違反で処分されたのには前例がある。
「2017年12月に、米・ラスベガスでの世界戦に勝利した尾川堅一のケースです。この試合の後、ネバダ州のアスレチック・コミッションによるドーピング検査の結果が判明し、尾川の尿から筋肉増強効果があるテストステロンが検出された。アスレチック・コミッションは尾川に6ヵ月間の出場停止処分を言い渡し、試合も無効となりました。日本人選手が世界戦でドーピング違反となったのは史上初。この件を受けて、JBCも尾川に対し、プロボクサーライセンスの1年間停止という、より厳しい処分を下しています」
井岡の検体からマリファナの成分が検出されたことから、JBCは警視庁にも相談を持ち掛けており、実際に井岡は警視庁から聞き取りを受けているという。

医師免許を持たずにタトゥーの施術を行った彫師が医師法違反に問われた刑事裁判において、最高裁は、「一部の反社会的勢力が自らの存在を誇示するための手段としてタトゥーを利用してきたことも事実である。しかしながら、他方において、タトゥーに美術的価値や一定の信条ないし情念を象徴する意義を認める者もおり、さらに、昨今では、海外のスポーツ選手等の中にタトゥーを好む者がいることなどに触発されて新たにタトゥーの施術を求める者も少なくない」と述べています。報道によれば、井岡選手は、1年5か月ぶりの再起戦を戦う際に、決意と覚悟を示す証としてタトゥーを入れ始め、さらに、家族とともに戦う意味も込めて長男の名前も入れたとされています。このような井岡選手のタトゥーは、最高裁の言うところの「一定の信条ないし情念を象徴する」ものであることは明らかです。そして、個人が自らの「信条ないし情念」に従って入れたタトゥーについて、対外的な場での露出を禁じる(それも国籍が日本である場合のみ)ことには、何らの合理性も認められません。

井岡の検体からマリファナの成分が検出されたことから、JBCは警視庁にも相談を持ち掛けており、実際に井岡は警視庁から聞き取りを受けているという。

次に、「入れ墨」を欠格事由とするJBCのルールは、外国人に適用されないとされており、これは不合理なダブルスタンダードというほかありません。そもそも、井岡選手をはじめとするボクサーたちは、それぞれ、個人としてその力量を高めるべく努力し、個人として自らの戦いに臨んでいます。にもかかわらず、国籍が日本か否かによって、試合中に入れ墨を露出してもよい/悪いが決められるというのは、ボクサーの個人としての尊厳をあまりに軽んじるものです。

井岡選手は今回の処分方針に関して沈黙を貫いているが、昨年8月に公開された「【井岡一翔ぶっちゃけトーク】世界チャンピオンにボクシングの闇・タトゥーについて質問してみた」というYouTube動画でこんな風に語っている。

JBCの方針を伝える報道を受け、日本タトゥーイスト協会は1月8日にサイトを更新。反対声明を発表した。
《「入れ墨」を欠格事由とするJBCのルールは、外国人に適用されないとされており、これは不合理なダブルスタンダードというほかありません。そもそも、井岡選手をはじめとするボクサーたちは、それぞれ、個人としてその力量を高めるべく努力し、個人として自らの戦いに臨んでいます。にもかかわらず、国籍が日本か否かによって、試合中に入れ墨を露出してもよい/悪いが決められるというのは、ボクサーの個人としての尊厳をあまりに軽んじるものです》
《報道によれば、井岡選手は、1年5か月ぶりの再起戦を戦う際に、決意と覚悟を示す証としてタトゥーを入れ始め、さらに、家族とともに戦う意味も込めて長男の名前も入れたとされています》
《個人が自らの「信条ないし情念」に従って入れたタトゥーについて、対外的な場での露出を禁じる(それも国籍が日本である場合のみ)ことには、何らの合理性も認められません》
《以上より、本協会は、JBCが、試合中のタトゥー露出を理由として井岡選手に対して処分を下すことに反対の意を表明します》
協会の顧問を務める吉田泉弁護士は、BuzzFeed Newsの取材に「『不快の念』という主観的な基準で処分を決めるのは、不合理でおかしい」と話した。