2021年令和3年 jr東日本 路線図 新幹線
整備新幹線の建設費には、営業主体であるJRから鉄道・運輸機構に支払われる貸付料が充当され、残りが国と地方の負担分になります。
青函トンネルは、昭和63年の開業時には在来線が運行されていましたが、構造物は、当初から新幹線規格で作られていました。新幹線開業にあたっては、Q8のとおり、新幹線と在来線は線路の幅が違うため、線路を3本にして、新幹線と在来線が共用して走行できるようにしています。
その後、国の補助も受けて対策を進め、令和2年(2020年)3月には北海道新幹線(新青森・新函館北斗間)の全トンネルで携帯電話が通話可能となりました。
北海道新幹線の工事費は、国土交通省の試算によると、新青森・新函館北斗間で約5,783億円、新函館北斗・札幌間で約1兆6,700億円、合計で約2兆2,483億円とされています。
なお、青函トンネルの長さは約54kmですが、その前後の区間を含めた約82kmが新幹線と在来線の共用走行区間となっています。
北海道にふるさと納税としてご寄附をいただいた場合、各振興局が実施する「地域政策推進事業」に活用させていただいておりますが、このうち、いくつかの振興局では、北海道新幹線を活用する取組を実施しています。
北海道では、北海道新幹線のPRを図るため、ロゴマーク、キャラクターとして北海道新幹線つなげる応援大使「どこでもユキちゃん」を活用しています。
新幹線鉄道とは、「その主たる区間を列車が時速200km以上の高速度で走行できる幹線鉄道」とされており、在来線の特急列車よりも高速で走行します。なお、整備新幹線については、最高速度を時速260kmとして設計されています。
整備新幹線が開業した後、新幹線に加えて並行する在来線を経営することはJRにとって過重な負担となる場合があるため、政府・与党で決めている整備新幹線の整備スキーム(政府・与党申合せ)では、新たに新幹線を着工する区間の並行在来線については、その新幹線の開業時にJRの経営から分離されることになっています。
新幹線開業による経済効果について、調査が行われていますので、ご紹介します。
北海道新幹線の場合、新青森・新函館北斗間が開業した平成28年(2016年)3月26日に、JR江差線の五稜郭・木古内間が並行在来線としてJR北海道から経営分離され、第三セクター鉄道である「道南いさりび鉄道」が運行を開始しました。
北海道新幹線の開業によって、特に歴史的なつながりの深い青森県をはじめとした東北地域や、北関東地域、首都圏など、道内外における観光やビジネスなど様々な分野で連携・交流が拡大するものと期待されます。
JR東日本では、2021年3月に東北・北海道・上越・北陸新幹線の利便性向上や東海道線特急の利便性・快適性向上のほか、東京100km圏の主要路線での終電時刻の繰り上げなどを中心としたダイヤ改正を実施します。
このたび、ダイヤ改正の詳細がまとまりましたので、お知らせします。
また、北海道新幹線の建設費には、北海道債の一部が充てられています(Q6のとおり)。
新函館北斗・札幌間は、平成24年(2012年)に認可・着工され、「新函館北斗開業の概ね20年後(2035年)まで」の開業が予定されていましたが、「政府・与党申し合わせ」において、5年前倒しし、令和12年度末(2030年度末)の開業を目指すことが決定しました。