2021最新 柳楽優弥映画

北斎は晩年に波を描き続けている。柳楽が気になったのは、「なぜ北斎は、波を描くことが得意だと気づいたのか」ということだった。

自分の傷と深い関係のある場所に巻かれた包帯を見ると、いろいろ客観視できて効果的なのかも。柳楽優弥の本当の姿が明らかになり、物語の様相がガラリと変わっていく後半が面白い。不幸な境遇に絶望する石原さとみが、今のイメージとかけ離れていて必見。

柳楽 僕は、泯さんと同じ役柄を演じさせていただけたことが光栄です。ほかにも阿部寛さん、玉木宏さん、永山瑛太さんという豪華なキャストの方々に囲まれての撮影に参加させていただくことは、僕にとって大きなチャレンジでした。江戸時代のひとりの絵師が自由をつかもうと奮闘し、成長していくサクセスストーリーをぜひご覧いただきたいです。

『ディストラクション・ベイビーズ』を観た後にこれとは……振り幅がちょっと広すぎ。ああ、俳優としての柳楽優弥の気持ちがわからなくなる1作。

柳楽優弥は、蛭子能収が所属していた組長の娘の婚約者。スーツ姿にメガネというスマートな男性で、登場人物の中で唯一物腰が柔らかく、彼女に対して愛情深いように見えるが、どす黒い秘密を隠し持っているのも一目瞭然というわかりやすいキャラである。彼が取り出したスマホケースのファンシーさは、笑うところ。

その苦しみを一人でじっと見つめている方が、柳楽優弥だ。伏せ目がちに耐えている姿が印象的で、『ウシジマくん』の時と同じ役者とは思えず。元カノとの複雑な関係を通じてあぶり出される過去の秘密が、ミステリー仕立てで描かれるので、最後までハラハラ。抑えた演技だからこそ引きつけられる目ヂカラは、この作品でも健在だ。

柳楽優弥 とくに青年期の北斎は、調べれば調べるほど謎が多く、情報が残されていないので、監督と試行錯誤しつつ、この映画ならではの北斎像をいちからつくり上げていきました。撮影は、僕が演じた若い頃の北斎のパートから始まったのですが、晩年を演じる泯さんの存在を追いかけすぎないようにすることも心がけました。売れない絵師だった青年期から、世界中に名が知れ渡るほどの有名絵師になった老年期にいたるまでが描かれたサクセスストーリーは、演じていてとても楽しかったです。浮世絵師としてなかなか芽が出ない自分をよそに、ライバルの東洲斎写楽や喜多川歌麿が評価されることに「悔しい」ともがく青年期は、けっして華やかではないですからね。

W主演である中島裕翔と菅田将暉が出ずっぱり。感情移入しやすい普通の青春ドラマだと思いきや、途中から急に巧みな仕掛けが……予定調和が崩れてドキドキしてくる。柳楽優弥はこの物語の要ともいえる役どころで、ここぞという時に登場するので、これまたドキドキ。フラットで静かなオーラにぐぐっと引き込まれる。

普段は大人しいオタク男子。変身すると、カニとダイソン(掃除機)が合体した化け物。それが柳楽優弥の役である。彼が変態仮面の敵になってしまった理由は三角関係で、武器は吸い込み力だ。その似合わなさが笑いを誘うのかは不明だが、ひょっとして柳楽優弥はこういうのも嫌いではないのかも。

『HK/変態仮面』(13)の続編。好きな女の子のパンティをかぶることでパワーを発揮し、悪を倒すという異色ヒーローを鈴木亮平が演じた。NHK大河ドラマ『西郷どん』の彼しか知らなかったら卒倒しそうな変態ぶりを披露したことで有名だが、なかなかどうして、柳楽優弥のインパクトも負けてはいない。

土方十四郎役の柳楽優弥はもちろん前作にも登場したが、この作品の方が出番が多い。くわえタバコがクールなイケメンの彼が、ある陰謀によりヘタレ人間になってしまうというそのギャップを楽しむわけだが、周りもそういうギャップで笑いを取っているので、柳楽優弥が特に目立っているわけではない。でも準主役級なので、見逃せない作品。

今なお⼯芸、彫刻、⾳楽、建築、ファッション、デザインなどあらゆるジャンルで世界に影響を与え続けており、日本では2024年度から使用される新千円札へ代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が使用されることが決まっているほどの有名人だ。

それまでのイメージをガラリと変え、このショッキングな主人公を演じて絶賛された柳楽優弥。徹底した役作りで俳優としての底力を知らしめた記念すべき作品である。彼は一体どこまで行くのか、どこに行こうとしているのかが全くわからない恐ろしさと、彼に巻き込まれていくことで浮き彫りになる人間たちの醜い姿が、心につき刺さる。

柳楽自身は、14歳の頃、映画『誰も知らない』でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞し、鮮烈なデビューを果たした。以降、悩みながらもさまざまな役を演じ、30代の今に至っている。表現するうえでの葛藤とどう向き合ってきたのだろうか。

物腰がクールなので何を考えているのかわかりにくいが、婚約を破談にしてまで彰義隊へ入隊した熱い忠誠心の持ち主を演じた柳楽優弥。彰義隊の存在理由が消滅してもなお突き進もうとする彼は、決して悲劇のヒーローではなく、信念を手放さなかった1人の若者だ。重いテーマに始終せず、淡い三角関係も盛り込まれている青春映画。