2020年令和2年 栗原陵矢結婚

ソフトバンク・栗原 得意のモノマネで丸の強打“習得”「バリエーション、対応力が増えた」

福岡ソフトバンクの栗原陵矢選手の活躍がたいへん注目されました!

あの菅野を打ちのめしたのは柳田でもない。グラシアルでもな い。栗原だ。シリーズ初スタメンで球界を代表する右腕から3安打4打点。決戦前日、左足負傷で離脱中の今宮からLINEが届いた。文面は「日本全国に栗原という名をアピールしてきなさい」――。先輩の言葉通り、新たなシリーズ男として「全国デビュー」した。
「メチャクチャ緊張したんで何も考えず、ファーストストライクから思い切って打ちにいこうと思った」
2回無死一塁の初打席。カウント2―0から内角のスライダーを強振すると、滞空時間の長い飛球は先制の右越え2ランとなった。4回も内角の150キロを右翼線二塁打にすると、6回2死一、三塁でも「集中して打ちにいけた」と左中間に2点二塁打を放ち、菅野にトドメを刺した。
6年目でレギュラーをつかんだ今季は打率・243も、打点はチームトップの柳田に次ぐ73。得点圏打率・333の勝負強さを大舞台で発揮した。「CSはボロボロだったし、(菅野は)凄い投手なんで背負うものはないと思って臨んだ」。無心が、覚醒を生んだ。
自らを「心配性」と認める性格。ロッテとのCS前の7日に神頼みした。日本三大稲荷の一つで佐賀県鹿島市の「祐徳稲荷神社」を参拝。馬のイラストの「うまくいく守」を購入し、「きっとうまくいく」と念じた。しかし、主力として初めて臨むポストシーズンで力み、2試合で5打数無安打に終わった。それでも「前のことを引きずっても仕方ない。日本の最高峰の投手と戦えるのは楽しみ」と3年前の交流戦で1打席だけ対戦した菅野を相手に燃えていた。
そして見違えるような大活躍。工藤監督も「素晴らしい投手から、栗原君があのホームラン。CSの時とは思えないくらいでした」と驚いた。印象に残る日本シリーズは15年のヤクルト―ソフトバンクでの山田哲の3打席連続本塁打。栗原は1年目だった。テレビ観戦し興奮した5年後、堂々と暴れた。それも球界最高年俸6億5000万円を誇る巨人のエースを1000万円の24歳が打ち砕いた。
18年は甲斐の強肩、19年は周東の足、そして今季は5番を打つ栗原の強打がある。「初戦を取れたのは大きいけど、また明日、チームが勝てれば、それでいい。ベストを尽くすだけ」。4年連続日本一へ、また頼もしい若手が台頭した。(井上 満夫)
≪シリーズ2打席目 球団最速の初本塁打≫栗原(ソ)が2回にシリーズ通算2打席目で初安打となる初本塁打。チームでシリーズ初打席初本塁打の打者はなく、南海時代の51年第5戦の村上一治、53年第3戦の中原宏の各3打席目を抜く球団最速の初本塁打になった。また、チームでシリーズ初安打が本塁打は53年・中原宏、55年・深見安博、66年・中島博征、14年・李大浩、20年・栗原陵矢と5人目で、決勝弾になったのは栗原が初。
また、栗原は6回にも2打点を挙げ計4打点。チームでは00年第2戦の城島健司(当時ダイエー)、15年第4戦の李大浩、18年第3戦のデスパイネに並ぶ1試合最多打点になった。なお、シリーズ記録は63年第7戦の柴田勲(巨)と04年第3戦のカブレラ(西)がマークした1試合6打点。
◆栗原 陵矢(くりはら・りょうや)1996年(平8)7月4日生まれ、福井県出身の24歳。春江工(現坂井)1年秋は神宮大会4強、2年春センバツは初戦敗退。14年ドラフト2位で入団。プロ初本塁打は昨年7月23日のロッテ戦。今季は右翼、左翼、一塁で起用されたが本来の登録の捕手も3試合に出場。1メートル79、75キロ。右投げ左打ち。