2021最新 上田綺世 特徴

強い意欲は序盤から如実に出ていた。上田は前線から積極的にプレスに行き、守備のスイッチを入れる。そして攻撃に転じると前線で屈強なDF陣に体を預けたり、駆け引きしながらスペースに侵入。久保建英や堂安律と近い距離で連携しようという意識も押し出した。

「五輪は分岐点。活躍すれば海外も見えてくるかもしれないですし、選ばれなければ、またその次のキャリアに向けて頑張るだけ。五輪が1つの区切りになるんじゃないかと思います」と大会前に語っていた上田。出遅れた男が成功を勝ち取るためには、ここからが正念場。納得できる結果と内容で日本を53年ぶりのメダルへと導いてほしいものである。

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ここまでの南アフリカ、メキシコとの戦いを見ても分かる通り、林は173cmと小柄ながら、屈強な相手にうまく体を預けてタメを作れる選手。機を見て背後を取る動きにも長けている。上田は林ほどボールを収められないかもしれないが、ゴール前の凄みとシュートの多彩さ、研ぎ澄まされた得点感覚では大いに光るものがある。フランス戦ではあと一歩のところで届かなかったが、ゴールへの匂いは大いに感じさせてくれた。

来年の東京五輪でも、FWとして有力候補のひとりに挙げられる上田。4年時に迎える五輪での活躍次第では、ゴールデンルーキーとして鹿島に迎え入れられるかもしれない。

後半に入り、トップ下が久保から三好康児に代わってからも、上田の前線での迫力が低下することはなかった。通算2枚目のイエローカードを受けた酒井宏樹が下がり、橋岡大樹が入った直後の後半12分にも、彼の鋭いマイマスクロスに飛び込む泥臭さを披露。「何としてもゴールという結果を残したい」という強い思いがにじみ出ていた。

「自分のよさを生かすことを最初は考えたけど、空振りで終わることが多かった。逆にポストプレーや守備に重きを置いたうえで、特徴を出そうとした方が目立てると分かった。引き出しを増やしたって実感があるから、今は自信を持ってプレーできている。でも、FWはまた点が取れなくなることもある。そこでまた新しい引き出しを増やすことを考えていけばレベルアップできる」と彼はプロの壁を乗り越える方法を体得したという。その進化を東京五輪代表でも発揮できれば、目標である海外移籍やA代表入り、ワールドカップ出場も見えてくる。彼には「エース街道」をひた走ってもらわなければ困る。

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前半20分には中山雄太の浮き球のクロスを胸トラップし、左足を一閃。これは相手に当たって外に出たものの、スピーディーなアクションでフィニッシュまでスムーズに持ち込めた。「FWはチームを勝たせるのが仕事」と口癖のように言う点取り屋の本領発揮が発揮されつつあったのだ。

この場面に象徴されるように、上田は試合開始時から背後に抜け出そうというアクションを再三、見せていた。こうした地味な駆け引きを何度も繰り返したからこそ、いざという時に敵を攪乱できる。森保監督から「東京五輪世代の絶対的FW」と位置付けられてきた男の賢さと戦術眼が改めて印象づけられたと言っていい。

7分後の2点目も上田の貪欲さがこじ開けたゴールと言っていい。旗手怜央がいったんタメて落としたボールを久保が縦に出し、プルアウェイの動きで抜け出したのが背番号18だった。彼は体を反転させながら左足を一閃。これもまたGKベルナルドニに防がれたが、右から詰めていた酒井宏樹が難なく押し込み、2-0とリードを広げる。

東京五輪グループリーグ突破のかかった28日の第3戦・U-24フランス代表戦。U-24日本代表の森保一監督はU-24南アフリカ代表、U-24メキシコ代表との2戦で奮闘した林大地をベンチ外にし、足の付け根付近の肉離れから復活した上田綺世を1トップに抜擢した。【今シーズンのJリーグはDAZNで!
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「(6月23日の)大分トリニータ戦を前にケガをして、リハビリして本大会に合わせようという話をもらった時からそこに向かってきた。焦りはなかった」と言う彼だが、ケガが完全に癒える保証はなかった。

「いい感じの縦パスが田中選手から来て、自分の上田選手へのパスは少し短くなってしまったけど、こぼれ球をうまく決められた」と3戦連続ゴールの背番号7は効果的な流れを振り返っていたが、上田にはパスが短かろうが長かろうが関係なかった。一目散にゴールに突き進む姿勢を五輪の大舞台で表現することが全てだったのだろう。もちろん本人的には決め切りたかったはずだが、得点に直結する仕事ができたのは悪くない。3戦目にしてやっと「自分は大会に参加している」という実感を抱けたのではないか。

ラストの一美は完全なターゲットマンタイプのFW。最前線で相手を背負ってボールを落としたり、自らシュートに持ち込んだりできる選手だ。もちろん今どきの選手だけにハードワークや守備意識も非常に高い。巻誠一郎を輩出した熊本・大津高校出身で、献身性やフォア・ザ・チーム精神も強い。そこは2006年ドイツワールドカップにサプライズ選出された偉大な先輩にも通じるところがある。