2020年令和2年 渡辺謙 福島 映画

常磐自動車道・常磐双葉ICの開通式でテープカットする安倍首相(左から4人目)ら=代表撮影。東京電力福島第一原発事故から約9年ぶりに一部地域で避難指示が解除された福島県双葉町で、新設された常磐道「常磐双葉インターチェンジ」の運用が始まる。福島県双葉町で。2020年3月7日撮影。

東日本大震災から9年。一部が倒壊したまま残されている双葉町の家屋。東京電力福島第一原発事故の全町避難が唯一続く双葉町で、一部地域の避難指示が解除された。放射線量が高く、立ち入りが制限される帰還困難区域が解除されたのは初めて。福島県双葉町で。2020年3月4日撮影。

東日本大震災。通行禁止のバリケードが撤去された国道6号交差点。東京電力福島第一原発が立地する福島県双葉町に出ていた避難指示が4日午前0時、一部地域で初めて解除された。帰還困難区域の解除は初めてで、駅東側の国道6号交差点では通行禁止のバリケードが撤去された。2020年3月4日撮影。同日夕刊掲載。

東日本大震災から9年。整備が進むJR常磐線双葉駅前。東京電力福島第一原発事故の全町避難が唯一続く双葉町に出ていた避難指示が、駅周辺などの一部地域で初めて解除された。福島県双葉町で。2020年3月4日撮影。

また、本作では、総理がイチエフを訪れるシーンの撮影のため、陸上自衛隊の協力のもと要人輸送ヘリ“スーパーピューマ”が登場したり、トモダチ作戦のシーンを在日アメリカ軍横田基地で撮影するなど、原発の描写以外も徹底してリアリティにこだわった。横田の撮影実現までは困難を極めたが、細部に至るまで真実を正しく伝えようとするスタッフの気持ちが届いたのか、日本映画史上初となるアメリカ軍の協力を得ることができ、基地内で勤務する兵士もエキストラとして参加することとなった。

常磐自動車道の常磐双葉インターチェンジの開通式で、テープカットをして開通を祝う安倍首相(左から3人目)ら。東京電力福島第一原発事故から約9年ぶりに一部地域で避難指示が解除された福島県双葉町で、新設された常磐道「常磐双葉インターチェンジ」の運用が始まる。午前中に開催された式典には安倍首相も出席し、現地など被災地の復興状況を視察した。福島県双葉町で。2020年3月7日撮影。

福島原発の真実に迫る「Fukushima50」、主演の佐藤浩市が力説「絶対に忘れてはいけない」

セットの中心には福島第一原発全体のジオラマが置かれ、それを囲むようなテーブルに渡辺謙らが座り、刻一刻と変わる状況に対応し、苦渋の決断を繰り返していく。「時刻」が重要なので、本番のたびに壁の時計の針が直される。本社からのあまりに無謀な指令に、声を荒げる渡辺謙の熱演は迫力満点だ。この緊対には、佐野史郎が演じる総理大臣もやって来るが、彼に対して状況を説明する吉田の長いセリフには、「電動弁」「炉心を冷却」など複雑な用語も入るので、渡辺謙は本番前の時間に何度も練習を繰り返していた。そんな渡辺の吉田役に感動していたのが、現場を見学に来た吉田所長を知る人たち。「背中の曲がり方や首の動きが吉田所長にそっくり。後ろ姿は本人かと思うほどで、のりうつったかのようだ」と口々に話す。徐々にやつれていく作業員たちを描写するため、本作の撮影はほぼ順撮りで行われた。中操のメンバーがこの緊対に加わる後半シーンは、作品が描く「5日間」の終盤でもあり、役柄と同じようにヒゲを剃らず、疲れきった顔のキャストたちが、自分たちの任務をまっとうする決死の演技に、撮影現場の熱量はピークに達するのだった。

脚本を手がけた主なドラマは「OUT~妻たちの犯罪~」(99)、「人間の証明」(04)、「空飛ぶタイヤ」(09)、「マークスの山」(10)、「下町ロケット」(11)、大河ドラマ「軍師官兵衛」(14)、「沈まぬ太陽」(16)、「雲霧仁左衛門 3」「アキラとあきら」(17)、「孤高のメス」(19)、「頭取 野崎修平」(20)など。映画は『ゴト師株式会社 悪徳ホールをぶっ潰せ!』(93)、『週刊バビロン』(00)などの脚本を担当。4月「鉄の骨」の放映を控えている。

別れてからも悠二と同棲生活を続けるユキを演じた萩原は「私の知らない悠二がいっぱいいました」と映画の感想を語る。「自分の付き合ってた人のことを知ってるようで、本当は全然知らない。でも悠二と対峙すると、大事で大事でしょうがないという感覚もあるんです。あまり強気なこと言うのは柄じゃないんですけど、季節くんが悠二だったら、ユキは私しかいないと今でも思ってます」と、作品への手応えを明かす。また、当初は実年齢より歳上という役柄に壁を感じていたそうで「でも大人になっても心って意外とあまり変わらないことにふと気付いて。これでいいんだっけ?と思いながらどんどん大人になっていく感覚。変に背伸びをしないことを心に決めてユキを演じました」と言葉をつむぐ。

東日本大震災から9年。JR常磐線夜ノ森駅周辺の避難指示が解除され、ゲート開放後に撤去される看板。同駅周辺は東京電力福島第一原発事故の帰還困難区域となっていた。福島県富岡町で。2020年3月10日撮影。

東日本大震災から9年。双葉町に出ていた避難指示が一部地域で解除され、撤去されるバリケード。東京電力福島第一原発事故の全町避難が唯一続く双葉町での避難指示解除は初めて。バリケードは通行を禁止するため、JR双葉駅東側の国道6号交差点に設置されていた。福島県双葉町で。2020年3月4日撮影。同月12日読売KODOMO新聞掲載。

常磐自動車道の常磐双葉インターチェンジの開通式で、あいさつする安倍首相。東京電力福島第一原発事故から約9年ぶりに一部地域で避難指示が解除された福島県双葉町で、新設された常磐道「常磐双葉インターチェンジ」の運用が始まる。午前中に開催された式典には安倍首相も出席し、現地など被災地の復興状況を視察した。福島県双葉町で。2020年3月7日撮影。

日大芸術学部卒業後、TVドラマのAD、演出補を経て、共同テレビジョンに入社。「振り返れば奴がいる」(93)、「それが答えだ!」(97)、「やまとなでしこ」(00)など数多くの人気ドラマの演出を手がける。映画監督として『ホワイトアウト』(00)、『沈まぬ太陽』(09)で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞。その他の映画監督作は『COMPLEX BLUE』(94)、『子宮の記憶 ここにあなたがいる』(06)、『夜明けの街で』(11)、『柘榴坂の仇討』(14)、『空母いぶき』(19)。監督を務めた主なドラマは「弟」(04)、「救命病棟24時」「熟年離婚」(05)、「石つぶて 〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜」(17)など。「地球の王様」(12)では舞台の演出を手がけた。

子役としてデビューし、ドラマ「北の国から」シリーズなどで活躍。『男はつらいよ』シリーズには1981~1997年の23作に出演。最新作の『男はつらいよ お帰り 寅さん』(19)にも出演している。『ALWAYS三丁目の夕日』シリーズ三部作(05~12)では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を2度受賞。その他の映画出演作は『八月の狂詩曲』(91)、『鉄道員(ぽっぽや)』(99)、『海賊とよばれた男』(16)、『こどもしょくどう』(19)など。公開待機作に『峠 最後のサムライ』がある。