2021年令和3年 齋藤飛鳥ブログ

僕が乃木坂46のメンバーを見るのは、主に『乃木坂工事中』という番組だけだ。しかし齋藤飛鳥は、ここ一年ぐらいで選抜に定着し始めたメンバーなので、選抜メンバーを中心に構成されるこの番組ではまだそこまでフィーチャーされることがない。また、『乃木坂工事中』という番組は、基本的に大人数でやってるので、齋藤飛鳥がフィーチャーされるとしてもやはり一部という感じになる。

それを可能にしているのが、齋藤飛鳥が自分で認識している自身の特殊性なんだろうな、と勝手に思っている。

彼女の特殊性が、先天的なものなのか後天的なものなのか、それは僕には分からない。僕は、変人には二種類あると思っていて(僕は齋藤飛鳥が変人だから好きなのです)、本人的には「普通」にしているのに周りとズレてしまう先天的な変人と、周囲と交じり合わないために敢えて変人らしく振る舞おうとしている後天的な変人だ(ちなみに僕は、後天的な変人であろうと日々努力している人間だ)。

「そのままの自分」「自然」とカッコで括ったのは、僕は齋藤飛鳥から、「『自然体』という演技をしている」という雰囲気を感じるからだ。何故そう感じるのかと言えば、齋藤飛鳥の本当の自然体は、きっと、アイドルとしてテレビに出たり人前で歌ったりする感じではないだろうからだ。

齋藤飛鳥はどこかで、自分の顔が別にそんなに好きでもないし、容姿なんて年齢と共に崩れるんだから、みたいな発言をしていた。お兄ちゃんのカーディガンを着ていた話と合わせても、昔は自分を着飾ることに関心がなかったのだろう。

「今、楽しい?」と聞かれて「それなりに……」と答えたり、「一年振りに出て、最後に言い残したことは?」と聞かれて「いや、ないよ」と答えたりする齋藤飛鳥はやっぱり面白いなと思う。

伊藤万理華は、齋藤飛鳥の昔と今の違いを問われて、「性格が全部違う」と答えていた。色んな要素はあるだろうが、モデルとして活動し、ファッションに関心を持つようになったことも大きな要因の一つだろう。女性誌のことはよく分からないが、齋藤飛鳥は、「CUTiE」というより若い世代のファッション誌の休刊に伴って、「Sweet」というちょっと大人な雑誌のモデルとして活動している。齋藤飛鳥は、「CUTiEさんとは違ってSweetさんでは、大人っぽく見せることを、子供っぽい部分を出さないことを意識してる」と言っていた。伊藤万理華は、クリエーター的な人と関わることが多いが、その経験から、「Sweetみたいな大人っぽい雑誌でモデルをやるようになってから飛鳥が大人びてきた」と言っていたし、齋藤飛鳥自身も「影響されてる」と語っていた。

もしかしたら齋藤飛鳥って、「まだ17歳で若いのにこういう雰囲気で面白い」みたいな受け取られ方をしているのかもしれないが、齋藤飛鳥みたいな子が、自然体でも「自然体」でもどっちでもいいけど、年齢を重ねてもああいう感じで生存出来るといいなぁ、と願っている。

齋藤飛鳥がどっちの変人でも別にいいのだけど、ここで大事なことは、齋藤飛鳥が自身の特殊性をきちんと認識している、ということだ。周りと差がある、と認識しているだけではなく、恐らく、どの程度周りからズレているのかという部分もある程度認識できているのではないかと思う。

だから齋藤飛鳥がアイドルとして見せている姿は、決して嘘ではないけど本当でもないという、絶妙な雰囲気を漂わせているのではないかと思う。そういう部分が気になるんだろうなぁ、と思っている。

クリエーターとモデルという、違う業界で活躍している話をする中で齋藤飛鳥は、「この業界は興味本位で顔を広くしたりするのはあんまりだけど、でも必要な部分もあるじゃないですか」という発言をして伊藤万理華を驚かせる。伊藤万理華からすれば、齋藤飛鳥からそんな積極的な発言が出てくることが驚きだったようだ。「性格が全部違う」という評価は、そういう部分も込みでの発言なのだろう。『乃木坂46時間TV』での「齋藤飛鳥のラジオ体操」の話の流れから、「知らないって恥ずかしいことだと思ってる」という発言をしていて、そういう部分からも齋藤飛鳥の積極性を感じる。まあそのすぐ後に、「そんな面倒くさいことしないよ」と、齋藤飛鳥らしいことも言っているのだけど。

それは齋藤飛鳥にとって、「『いちごミルクが好きなキャラ』という演技をしている」という状態だっただろう。

2月に放送された『乃木坂工事中』の「5年目を迎える今だからこそミンナに伝えたい授業」の回で齋藤飛鳥は、「いちごミルクが好きというキャラで行こうと思っていた」という話をしていた。それはうまく行かなかったらしいが、アイドル的な可愛い感じの路線がいいだろう、と初期の頃考えていたようだ。

ただ齋藤飛鳥から、そういう雰囲気を感じない。

齋藤飛鳥は、このラジオの中でも言っていたが、「めんどくさい性格なんですよ」という発言を頻繁にしている。齋藤飛鳥の性格そのものを僕が捉えきれているとは全然思ってないが、彼女が自身のことを、周りとは違うと感じていることは分かる。例えば先ほどの「めんどくさい性格なんですよ」という発言も、周囲を「普通」と認識し、その周囲の普通との差異を「めんどくさい性格」と捉えている、ということだろう。