2020年令和2年 栗原陵矢 2軍

その中で、周東佑京や栗原陵矢、川瀬晃といった若手が台頭してきたことにも言及。特に自主トレを一緒に行っている栗原の活躍には「僕に刺激を与えてくれてここまでこれた」と語り、自身の調整が遅れて開幕に間に合わなかったことについては「反省している」としながらも、「リハビリのトレーナーさんや二軍三軍のスタッフの方たちのおかげで復帰できた」と周囲への感謝を繰り返した。

クライマックスシリーズ(CS)では先発メンバーで唯一、無安打に終わった。王球団会長から「三振してもいい。思い切っていけ」と背中を押された。故障でメンバー外の今宮からは「全国に栗原という名前をアピールしてこい」とLINEをもらった。「練習でやれることは全部やってきました」と気持ちを切り替え、初戦に臨んだ。

2軍でもバッティングへの評価は特に高く、3年目の2017年には1軍で3試合に出場。昨季は自己最多の32試合に出場し、プロ初本塁打もマークするなど勝負強い打撃が光った。今季は捕手だけでなく、一塁手、外野手と“三足の草鞋”を履き、開幕スタメン、出場機会の増加を狙っている。

◆栗原陵矢(くりはら・りょうや)1996年(平8)7月4日、福井県生まれ。春江工では2年春にセンバツ出場。3年時は高校日本代表で主将を務めた。14年ドラフト2位でソフトバンク入団。3年目の17年6月13日巨人戦で1軍デビュー。今季はロッテとの開幕戦でサヨナラ打を放つなど自己最多の118試合に出場し、17本塁打、73打点、打率2割4分3厘。179センチ、75キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1000万円。

この年の1位指名だったのが松本裕樹投手、そして、2位指名が栗原陵矢捕手。今季、1軍でのブレイクが期待される2人だ。

この年の2位で入団した栗原も開幕1軍どころか、スタメンを奪える可能性を感じさせている。福井県の春江工(現在は坂井高に統合)3年時には、甲子園出場こそなかったものの、高校日本代表に選ばれ、主将も任された逸材だった。

円陣ではたびたび、リーダー役の松田宣からむちゃぶりを食らう。栗原は芸人のギャグやモノマネを交え、巧みに仲間を笑わせる。シーズンで主砲柳田に次ぐ17本塁打、73打点を挙げた捕手登録の万能型。打力を見込み、開幕から84試合スタメン起用を続けた工藤監督に応え、ムードメーカーとしても欠かせない存在になった。