2021最新 内村航平 3歳

オリンピック3大会(2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロ)に出場し、個人総合2連覇を含む7つのメダル(金メダル3、銀メダル4)を獲得。
また、世界体操競技選手権でも個人総合での世界最多の6連覇を含む21個のメダル(金メダル10、銀メダル6、銅メダル5)を獲得している。国内大会ではNHK杯個人総合、全日本選手権個人総合ともに10連覇。

内村には、自分のパフォーマンス以上に体操界全体を俯瞰(ふかん)した発言が多い。「体操はほんと、マイナーなんで」と言いながら「盛り上げたい」と話す。後進にアドバイスし、その成長を喜ぶ。「歴史は大切」というだけに、頭には常に「継承」がある。

国内選考会の5演技は、現行ルールとなった17年以降の世界選手権金メダルの得点を上回り、6月の全日本種目別選手権の予選では世界最高となる15・766点をマーク。代表決定後の試技会で非公式ながら15・800点を叩き出した内村だが、五輪の鉄棒には苦い記憶もある。

内村が組み込む得点源の離れ技3つは、全て同じ技を“起源”とする。ベースになっているのは、バーを越えながら後方抱え込み2回宙返り懸垂の「コバチ」だ。冒頭の「ブレトシュナイダー」はコバチに2回ひねりを加えたもの。「カッシーナ」はコバチを伸身で実施し、1回ひねる。「コールマン」はコバチ1回ひねりとなる。バーから手を離し、次にキャッチするまでのわずかな時間、見る者はスリルを味わう。成否を分かつ技術は何か。内村が重視しているのは、鉄棒の基本動作「車輪」だった。

◇内村 航平(うちむら・こうへい)1989年(昭64)1月3日生まれ、長崎県出身の32歳。3歳で体操を始め、五輪初出場の08年北京大会で団体総合、個人総合で銀メダル。09〜16年に個人総合で2度の五輪制覇を含む世界大会8連覇を達成し、16年12月に日本体操界初のプロに転向した。1メートル62、52キロ。

―― 現在の住まいも含め、これまでは全て体操を基準に街を選んできた内村さんですが、いつか競技を離れたときに住んでみたい街はありますか?

体操選手だったご両親が、借金をしてまで作った体育館兼自宅。ここで航平選手は、3歳の頃から自然と体操をするようになった。
ご両親は決して無理強いさせず、いつも楽しく遊ばせるようにしたという。

《最大のライバルはロンドン金の“鉄棒の神”ゾンダーランド》東京五輪で内村の最大のライバルは、エプケ・ゾンダーランドだ。内村が“鉄棒の神”と言うオランダの35歳は12年ロンドン五輪金メダル、世界選手権も3度制覇している。種目別W杯では同種目で1位となり、五輪切符を獲得した。離れ技を連続で実施するなどアクロバチックな演技が持ち味だが、出来栄えを示すEスコアでは内村が上回る。

【メダル候補の心技体】体操男子の種目別鉄棒に出場する内村航平(32=ジョイカル)は、離れ技に至る過程で3つの車輪を使い分ける。H難度「ブレトシュナイダー」は大きく、G難度「カッシーナ」は勢い良く、そしてE難度「コールマン」は気持ち良く。基本動作を追究し、自身初となる種目別の五輪タイトルを手に入れる。

思い出すのは、いつもあの街。総勢20名が語るそれぞれの東京。みうらじゅん、東村アキコ、鈴木敏夫、加藤一二三、赤江珠緒への上京インタビューも収録!

内村:3年前に合宿で訪れたオーストラリアのブリスベンですね。それまでにも世界中のさまざまな国へ行きましたが、住みたいと思ったのはブリスベンが初めてです。気候も温暖だし、中心部から少し離れたところに泊まったんですけど、ちょっと歩けばショッピングモールがあって何の不自由もなかったです。ちょっとだけ、草加に似ているかもしれません。

◆体操・全日本シニア選手権(22日、群馬・高崎アリーナ)体操男子個人総合で五輪2連覇中の内村航平(リンガーハット)が種目別鉄棒に絞ってからは初めての実戦に臨み、14・20…

内村航平、早い東京五輪終戦に海外メディア「衝撃的な敗退」「史上最高の選手が…」

内村:それが、全くイメージできないんですよね。競技を離れたら体育館の近くに住む必要はない。でも、そうすると基準がなくなるから逆にどこに住めばいいか全く分かりません。思い切って東京のド真ん中に住んでみるのもアリかもしれないけど……やっぱり合わないでしょうね。となると、やっぱり草加ですかね。

体操の東京五輪代表最終選考会を兼ねた全日本種目別選手権最終日は6日、群馬県の高崎アリーナで決勝が行われ、男子は個人総合で五輪2連覇の内村航平が種目別鉄棒で15・100点の2位となり、個人枠での代表入りを果たした。体操で五輪4大会連続出場は小野喬以来2人目。