2021最新 なでしこジャパン 4番

パラグアイは最新のFIFAランキングでは47位、パナマは59位とランキングは日本(10位)よりも下だが、パラグアイと日本は年代別代表で対戦経験があり、身体能力の優れたアタッカーもいる。そうした相手に、組織力のみならず、フィジカル面や1対1でどこまで戦えるかということも、なでしこジャパンの現在地を見極める一つの物差しになる。

4月の日本女子代表は8日にパラグアイ女子代表と、11日にパナマ女子代表と親善試合を戦う。日本は2月にアメリカ合衆国で行われた「2021 She Believes Cup」に出場予定だったが、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大を受け参加を見合わせ。そのため、8日のパラグアイ戦が2021年初戦となる。

女子サッカーの最前線で取材し、国内のなでしこリーグはもちろん、なでしこジャパンが出場するワールドカップやオリンピック、海外遠征などにも精力的に足を運ぶ。自身も小学校からサッカー選手としてプレーした経験を活かして執筆活動を行い、様々な媒体に寄稿している。

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今回の代表メンバーには、昨シーズンのなでしこリーグ最優秀選手で得点王の菅澤優衣香(三菱重工浦和レッズレディース)、鮫島彩(大宮アルディージャVENTUS)らが名を連ねた。熊谷紗希(オリンピック・リヨン/フランス)は新型コロナウイルスの影響でメンバー外となったが、籾木結花(OLレインFC/アメリカ合衆国)、岩渕真奈(アストン・ヴィラ/イングランド)、田中美南(バイヤー・レバークーゼン/ドイツ)ら海外組も招集。高倉麻子監督が「東京オリンピックに向けて最強のチームをつくるために選んだメンバーを選んだ」と語るように、パラグアイ戦は強化の一環として重要な一戦だ。

浜田は昨年のなでしこリーグで15得点を挙げて得点ランク2位になり、11月の国内合宿で初招集された。173cmの高さとスピードが武器で、テクニックやパワーというよりは、守備も含めて泥臭さに特徴がある。27歳での初招集(現在は28歳)は、他の選手に比べると遅咲きだが、目標に向かってコツコツ積み上げる努力を惜しまない選手だ。「自分はみんなみたいに足元が上手ではないので、背後を狙ったり、一瞬の隙は逃さないようにしています」と話し、今回の合宿中は、相手の背後を取るための様々なスキルを習得していた。「自分にないいいものを持っている選手がたくさんいるので、練習の映像も見返してみんなの動き出しなどを勉強しています」と、味方の動きもつぶさに観察し、最終日のトレーニングマッチでは、DF清水梨紗(ベレーザ)とMF猶本光(浦和)のアシストから、有言実行の2ゴール。紅白戦でもMF宮澤ひなた(マイナビ仙台)とのホットラインでゴールを決めるなど、これ以上ない結果を残した。

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2008年からなでしこジャパンのフィジカルコーチを担当してきた広瀬統一コーチは、高倉ジャパンでは16年から、世界のトップクラスと戦うためのフィジカル強化を計画的に進めてきた。持久力や筋力、戦術面と連動したスピードの向上など、取り組みは多岐にわたる。合宿中のオンライン取材では、五輪に向けた仕上げの一環として、個々のフィジカル能力を試合の中で生かすスキルを高めている段階であることを明かした。