2020年令和2年 竜王戦 abema

本局、羽生玉が次第に危険地帯から遠ざかっていくのに対して、豊島竜王はここまで依然居玉です。

豊島竜王が端9筋の香を走ったのに対して、羽生九段は61手目、じっと端を受けます。部分的には損をしても、大局的にはバランスが取れているようです。そして豊島竜王の手番で12時30分、昼食休憩に入りました。

今回、自らが持つ竜王戦の挑戦者最高齢記録を塗り替えた。将棋界では、故大山康晴十五世名人が90年の第15期棋王戦に66歳の最高齢で登場した例もある。現在は18歳の藤井聡太2冠から、50代までがタイトル争いの先行集団として戦いを繰り広げている。その中で、羽生がまだまだ注目の1人であることは間違いない。

将棋の第33期竜王戦(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の七番勝負第5局が神奈川県箱根町のホテル花月園で行われ、6日、豊島将之竜王(30)が羽生善治九段(50)に勝利し、シリーズ4勝1敗で竜王を防衛した。

2年ぶりの大舞台は、ほろ苦かった。2018年(平30)の竜王戦では挑戦者の広瀬章人八段に敗れ、27年間獲得し続けたタイトルがなくなり、無冠となった。昨年は王位戦で挑戦者決定戦まで進みながら、木村一基九段に敗れ、タイトルに挑戦することさえできなかった。「課題は山積み」としながらも、今回勝ち上がってきた。2年前に初タイトルとなる棋聖を譲り渡した豊島に、またしても敗れた。盤に向かえば年齢や過去の栄光などまったく関係なく、ただ歴然とした勝ち負けがある世界で、厳しい現実を突きつけられた。

対局直後のインタビューで豊島竜王と羽生九段は以下のように話した。

豊島竜王は自身初のタイトル防衛です。

今回、自らが持つ竜王戦の挑戦者最高齢記録を塗り替えた。将棋界では、故大山康晴十五世名人が90年の第15期棋王戦に66歳の最高齢で登場した例もある。現在は18歳の藤井聡太2冠から、50代までがタイトル争いの先行集団として戦いを繰り広げている。羽生がまだまだ注目の1人であることは間違いない。「細かいところでミスはあった思う。そこは反省材料」とシリーズを振り返った。100期獲得に向けて、再び「ひのき舞台」に上がるため、修正してくることだろう。

竜王戦七番勝負史上最短手数の52手で終わった第1局。終了時は両者ともに玉が初期位置から動いていない「居玉」のままでした。

11月8日。京都市、総本山仁和寺において第33期竜王戦七番勝負第3局▲羽生善治九段(50歳)-△豊島将之竜王(30歳)戦、2日目の対局がおこなわれています。

豊島竜王の方も玉を動かす順が考えられるところ、8筋から中央5筋に飛車を転換しました。主戦場となっている場所に攻めの主力を応援に加えるメリットがある一方、「玉飛接近すべからず」の格言に反するデメリットもあります。

二回戦第三局は、序盤、中盤、終盤と隙のない将棋で典型的なオールラウンドプレーヤーの豊島竜王と、先日の王位戦で2つ目のタイトルを奪取し最年少二冠となった藤井二冠の対決。過去4戦はいずれも豊島竜王が勝利しており、快進撃を続ける藤井二冠にとって大きな壁となっている。これからの将棋界を背負っていくであろう両者。この「JTプロ公式戦」でも豊島竜王が先輩としての貫禄を見せることができるか、はたまた藤井二冠が「豊島の壁」を初めて打ち破ることができるか。いずれにせよ緊張感のある大激戦になることが予想される。

将棋の羽生善治九段(50)のタイトル通算100期獲得は持ち越しとなった。6日、神奈川県箱根町「ホテル花月園」で行われた第33期竜王戦7番勝負第5局で、豊島将之竜王(30)に敗れて1勝4敗となり、挑戦を退けられた。豊島は8大タイトル戦で初防衛を果たした。