2021最新 瀬戸大也 jss毛呂山

東京五輪に向けては、競泳は2020年4月の日本選手権で五輪の代表権をつかみ取らなければならない。競泳は、決勝一発勝負。予選や準決勝で日本水泳連盟が定める派遣標準記録を突破しても、決勝で2位以内に入らなければ代表になれない。2016年の男子100m平泳ぎの北島がまさにそれだった。もちろん、世界選手権の200mと400m個人メドレーで内定を得た瀬戸も、日本選手権に出場することが条件にもなっているため、日本選手権は避けて通れない道である。

瀬戸大地、絶好調やん!

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続いてのメダルは、瀬戸大也(ANA/JSS毛呂山)の男子200mバタフライによる銀メダル。さらに翌日の男子200m個人メドレーでは「密かに狙っていました」と、1分56秒14で優勝を果たす。勢いに乗った瀬戸は、最終日の男子400m個人メドレーでも4分08秒95とタイムには納得がいかない様子だったが、自身初となる2冠に1大会3つのメダルを手にした。「タイムは遅かれ速かれチャンピオンという称号はうれしいこと。また、日本に個人メドレーのチャンピオンの座を取り戻せたので、それを来年も続けていけたら良いと思いますから、もっともっと頑張ります」

男子200m平泳ぎでは、渡辺一平(TOYOTA)が2分06秒73で2大会連続となる銅メダルを獲得した。「今日できることは精一杯やったので、すがすがしい銅メダルでした。ただ、世界記録を樹立した同い年の強いライバル(ロシアのアントン・チュプコフ選手)がいるということはすごく燃えるし、頑張りたいというか、負けたくないというか。この結果を良く考えて、来年に向けて頑張りたいと思います」

7月12日からスタートしたFINA世界選手権2019(韓国・光州)。前半戦はアーティスティックスイミングと飛込、OWS(オープンウォータースイミング)、水球の予戦トーナメントが行われ、後半戦は競泳と水球の順位決定戦が行われた。今回、日本代表チームが獲得したメダル数は10。各国のトータルメダル数だけで比較すれば上から8番目となった。選手の活躍はメダルの数だけが示す結果なのか。あらためて海外選手たちの動向も含めて振り返ってみたい。

この五輪開催年の日本選手権の緊張感は、世界大会に匹敵するほどだ。つまり、ここで一度五輪のシミュレーションができるのである。『派遣標準記録を切れるかどうか』『ライバルに勝って2位以内に入れるかどうか』。この重圧に勝つためには、自分がやってきたことを心から信じて、周囲の事など気にせずに自分のレースをすることが何よりも大切なのである。 スポーツ界には、「ゾーンに入る」という言葉がある。周囲の音が消え、自分が泳ぐコースしか目に入らない。頭の中は、自分が幾度となく繰り返し練習してきた泳ぎとレースペースだけで埋め尽くされる。その状態に入っている選手の目は、ただ一点だけを見つめている。レース前の表情を見れば、すぐに分かる。 今回の世界選手権を経験した選手たちの多くは、上を見続ける選手が多かった。メダルを獲得した瀬戸、大橋、松元、渡辺も来年に向けた目標と課題を口にした。 彼らに加え、心に残った選手が1人いる。女子200m自由形で初代表で初決勝レースを経験した、白井璃緒(東洋大学)だ。決勝レース後、彼女はこう話した。「タッチして、1位の選手との差が2秒あったんですけど、自分はあと2秒も縮められるんだと思いました」

競泳日本代表に最初のメダルをもたらしたのは、誰も予想していなかった男子200m自由形だった。萩野公介(ブリヂストン)が持つ日本記録を突破し、1分45秒22で銀メダルに輝いたのは、松元克央(セントラルスポーツ)だ。「もう何も失敗がないというか、すべて満足するような結果でした」 そう話しながらも、松元が今大会最後に出場した混合4×100mリレー後には、「ずっと狙っていたメダルを獲得できてうれしい気持ちでいっぱいですが、来年に向けてスタートした、というとらえ方もできると思っていて。今大会は今大会で100点満点でしたけど、また来シーズンに向けてはゼロからスタートして、また夏に100点満点でしたと言えるように、練習を積みあげていこうと思いました」と、気を引き締める。